研究課題/領域番号 |
19J13965
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
加藤 久美子 上智大学, グローバル・スタディーズ研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | バジョ(サマ) / スラウェシ / 口頭伝承 / 儀礼 / 海域世界 |
研究開始時の研究の概要 |
バジョは、東南アジアに広く拡散居住する海民の一派である。インドネシア東部スラウェシでは、他集団の王家にまつわる口頭伝承の内容と王家の家系図に重なるバジョ起源説が語られる。バジョ起源説は、バジョと他集団の関係、さらにはバジョアイデンティティを強化する語りである。 本研究では、人類学的参与観察と歴史学的な史料調査を併せて行うことにより、バジョの実態と歴史的記録/記憶を解明し、過去~現代に続く海域社会におけるバジョと他集団との関係構築過程、およびバジョアイデンティティ形成の様相を捉えることを試みる。最終的には、スラウェシのバジョを複眼的に捉えたバジョ民族誌を執筆することを目指す。
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研究実績の概要 |
今年度は、国際的パンデミックの影響で現地調査の実施はされなかった。しかし、オンラインで開催された研究会等を通した情報共有及び交流を国内外の研究者と行うことによって、研究テーマについて考察を深めることができた。12月には、海上に居住する人々のコミュニティ形成をテーマに国際シンポジウム“Maritime Communities in Practices of Skill, Knowledge, and Rituals: Some Cases from Sulawesi, Indonesia (技術・知識・儀礼の実践から、海の共同体を考える:インドネシア・スラウェシ島周辺における事例を中心として)”を企画し、開催した。そこでは「南東スラウェシ州のバジョ集落における儀礼の実践:日常における儀礼の役割」と題して自身の研究発表も行い、オンライン上で招聘した国内外の海洋民研究者・院生と共に、海上と言う空間におけるアイデンティティ・コミュニティ形成についての議論を深めた。 また、国内における学生が受けたパンデミックの影響について、自身が参加するオンライン研究会の運営状況などを踏まえた報告書“Some Negative Impacts for University Students During Pandemic 2020”を研究会の同志と共著し、Kyoto Review of Southeast Asia に投稿した。さらに地域研究コンソーシアムによるシンポジウム「アクションとしての地域研究とグローバル・スタディーズ:学び、伝え、支え合う」では、院生からの応答として、「地域研究×グローバル・スタディーズの可能性/コロナ禍でのフィールドワーク―」に関する発表を行った。 その他、投稿論文やシンポジウムのプロシーディングスの原稿執筆を行い、投稿の準備を行っている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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