研究課題/領域番号 |
19J14004
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島谷 二郎 大阪大学, 基礎工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | コミュニケーションロボット / ヒューマンロボットインタラクション / 遠隔操作ロボット / 多人数遠隔操作 / 授業参加支援システム |
研究開始時の研究の概要 |
多数の生徒が協力してロボットを操作して質問できるようにすることによる講義参加行動の促進効果を詳細に調査し、講義状況下で講師-生徒間対話を促進するメカニズムの理解と生徒の話す力の向上を目指す。このために生徒が互いに賛意を与えながら質問を協調的に選択する機能および、ロボットを発言させる講義中の適切なタイミングを決定する識別器を開発し、模擬授業や実許育現場での実験を通じて有用性を評価する。
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研究実績の概要 |
本研究では、多人数が協調的にロボットを遠隔操作するシステムを用いて、講義中の生徒と講師のコミュニケーションを活発化させることを目的とする。本年度は、多人数遠隔操作システムの開発・改良(1)、実講義環境での発言促進効果の予備的な確認(2)及び模擬講義環境での統制実験(3)を実施した。具体的には(1)においては、ユーザが他者が投稿した発言候補に「いいね」を与え合い協調的に決定した内容をロボットに発話させられるシステムを開発し、研究室ミーティングなどでの継続的な利用を通じて改良を進めた。また並行してモバイルWiFiルータや通信端末なども含めたシステムのパッケージ化をおこない、研究室外において不特定多数が簡易に利用できるシステムを実現した。(2)においては、大学教員が高校、大学生向けに実施した講義において本システムを使用する実証実験を実施した。結果、単一事例ではあるが、発言数がシステムを使用しない場合の5倍程度増加する発言促進効果を確認できた。(3)においては、研究室内にて模擬講義環境を構築し、大学生被験者を対象とした統制実験を実施した。結果、実講義実験と同様の発言促進効果を確認でき、特に個々人が独立してロボットを使える条件よりも、他の生徒と協調的にロボットを発言させられる条件において、講義の評価が高まることが確認された。これは実講義実験で示唆された発言促進効果の信頼性を高めるものであると同時に、提案手法の有用性を示すものである。 本研究結果は多人数遠隔操作ロボットが講義場面でのコミュニケーション促進に与える貢献を明確化しており、対話ロボットやエージェント技術を活用した対話支援システムの実現に向けた重要な知見になると考える。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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