研究課題/領域番号 |
19J14440
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
秋山 諒 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2019年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | プロジェクタ / 錯視 / 色知覚 / 色恒常性 |
研究開始時の研究の概要 |
プロジェクションマッピングの色表現は,投影対象や環境光の影響が大きく,明るい対象物体 ・環境光のある一般的な空間では制限を受けやすい.そのような環境では,表現できる色域が狭まり,所望の色を観察者に提示できない場合がある.この問題を解決するために,人の知覚する色に着目する.人の知覚する色は錯視の効果により,必ずしも実際の色と等しいとは限らない.そこで,投影光により色恒常性という錯視を誘発することで,実際には表現できない色を知覚的に表現することでプロジェクタの表現可能な色域を拡張する手法の確立を目的とする.また,提案手法を透明ディスプレイ等の光学透過型デバイスに適用することも並行して検討する.
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研究実績の概要 |
プロジェクションマッピングにおいて,様々な色を表現することは重要である.ただし,プロジェクタは実物体に直接光を重畳するという性質上,実物体の元々の色や環境光の影響を大きく受け,表現可能な色の幅が狭まることが問題としてあげられる.その問題を単純に解決するには高出力のプロジェクタを使用するか,環境光をなくす,という方法があるが,近年小型化,低価格化されてきているプロジェクタとはいえ,高出力のものは依然として大型で高価なものが多く,即座に高出力のものに入れ替えられる場合ばかりではない.また,環境光も夜中に行われるプロジェクションマッピングのイベントなど,真っ暗なことが想定されている場所なら問題ないが,プロジェクタを使用する場所や用途によっては,環境を暗くすることが不可能であったり,好ましくない場合も存在する.つまり,プロジェクタの入れ替えや環境の明るさを変更することなく,プロジェクタの表現可能な色の幅を拡張する技術を確立することが本研究の目指すものである.
達成のためのアイディアとしては,プロジェクタを使用して情報提示を行う目的は,人に見せることであることがほとんどである.つまり,人の目で見て,正しい色であると知覚されれば,その色がたとえ物理的には間違っていたとしても問題ないと考えられる.そこで私はプロジェクションマッピングにおける表現可能な色の幅を錯視を誘発することで錯覚的に拡張する手法を開発した.このアイディアは実現可能であり,確かに表現可能な色の幅は拡張されるということを被験者実験を通して確認し,定量的な評価を行った. この成果についてはElsevier社の論文誌Computer&Graphicsに投稿中である.
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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