• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

教育選抜における「受験主義」の検討を通じた日本型メリトクラシーの現代的変容

研究課題

研究課題/領域番号 19J14602
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分09020:教育社会学関連
研究機関東京大学

研究代表者

福島 由依  東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードメリトクラシー / 教育選抜 / 選抜の正統性 / 受験主義 / 入試ミス / 学歴ロンダリング
研究開始時の研究の概要

本研究は、大学学部入学段階での競争的筆記試験を重視する「受験主義」という観点から、日本の教育選抜の特徴とその現代的変容を捉えることを目的とする。具体的には、1)「入試ミス」に関する報道記事の分析から、客観的で公平ゆえに「正統」とされる選抜が崩れる場面の言説に着目し、社会がもつ正統な選抜への期待や信頼を検討する。次に、2)「学歴ロンダリング」とよばれる就学行動に着目し、日本では「非正統」と捉えられる就学行動に対する社会的な評価を、日本にくらべ大学間での転学が一般的であるアメリカを参照しながら検討することで、日本の受験主義の特殊性を議論する。

研究実績の概要

令和2年度は、1)「入試ミス」の記事分析に関して、前年度の分析過程から、新聞記事に加えて入試ミスへの人々の意識を扱うことが多いと考えられる雑誌記事にも対象を広げて分析を行った。雑誌記事を含めたことでより直接的に入試ミスへの人々の意識を捉えることができ、また新聞・雑誌記事の分析からは入試ミスが問題化する社会的背景についても検討することができたため、それらの知見を投稿論文としてまとめる作業も進めた。
2)学歴ロンダリングに関する日米インタビュー調査ついては、社会情勢から当初計画通りの研究の実施が困難であったため、インタビューの国際比較から、より詳細に日本国内での批判の論理を検討するため「学歴ロンダリング」記事分析に研究計画を大きく変更して研究を進めた。新型コロナウイルスの影響から国内調査は一部オンラインに切り替え対応したが、延期していたアメリカ調査は、オンラインも含め調整していたものの年間通して感染状況が悪く調査が困難であり、また新規の対象者を得ることも難しい状況であった。そこで、当初計画にはなかった学歴ロンダリングに関する記事分析を行うことで、日本における学歴ロンダリングへの批判の論理をより多元的に検討することとした。具体的には、学歴ロンダリングを扱う新聞・雑誌記事を収集・分析し、これまでの日本でのインタビュー調査の知見とあわせて学会報告を行った。記事分析を用いたことで、記事数の推移から学歴ロンダリングへの社会的関心の変化を検討でき、また批判のロジックに関してもロンダリングを可能にする構造的要因への批判もみられるなど、インタビュー調査からは捉えられない点を補完する重要な知見が得られた。
以上を踏まえ、正統な選抜の揺らぎや非正統とされる選抜への批判といった受験主義が発露する場面に着目したそれぞれの分析結果を統合し、日本型の教育選抜とその現代的な変容についての議論を進めた。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 就学行動の多様化と学士課程間移動――仮面浪人の戦略と保険の逆説2021

    • 著者名/発表者名
      福島由依
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 43(2) ページ: 21-30

    • NAID

      40022784186

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 「学歴ロンダリング」批判にみる日本の教育選抜2020

    • 著者名/発表者名
      福島由依
    • 学会等名
      日本教育社会学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] College Transfer in Higher Education in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Yui FUKUSHIMA
    • 学会等名
      International Convention for Asia Scholars(ICAS)
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-05-29   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi