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TREM2上流制御因子によるアルツハイマー病の病態制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19J15024
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関明治薬科大学

研究代表者

柳津 茂慧  明治薬科大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2020年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアルツハイマー病 / TREM2 / スプライシング / ミクログリア / 選択的スプライシング
研究開始時の研究の概要

アルツハイマー病(AD)は認知症の一種で、その60~70%を占める。近年、AD病態にミクログリアという細胞が積極的に関与しており、ミクログリア細胞膜上に発現するTREM2がミクログリア動態に大きく寄与していることが示されている。従来の研究では、TREM2によるAD病態やミクログリア動態への関係性を明らかにしているが、TREM2の転写制御・RNA制御といった、発現に関わる制御因子(上流制御因子)は不明な点が多い。本研究課題ではTREM2上流制御因子の同定に焦点を当て、TREM2上流制御因子によるミクログリア動態・AD病態への影響を明らかにする。

研究実績の概要

アルツハイマー病は認知症をきたす疾患の中で最も患者数が多い疾患である。近年、アルツハイマー病の発症や進行において、アルツハイマー病感受性遺伝子TREM2の発現量の変化によるミクログリアの機能制御が大きな寄与を果たしていることが注目されているが、TREM2の発現量制御機序や制御因子に関する知見は不足している。本研究課題はこれらを明らかにすることを目的とした研究である。TREM2発現制御因子の手掛かりとして、我々の以前の知見であるTREM2 exon 3の選択的スプライシングを介したTREM2発現調節機構に基づき、研究を行った。Exon 3の選択的スプライシング制御因子の探索のためにRNA結合タンパク質によるexon 3のスプライシングパターンを検討した結果、複数のRNA結合タンパク質がexon 3のスプライシング制御に関与することが分かった。その中でもCELF1とCELF2がexon 3のスプライシングを最も大きく変化させた。興味深いことにCELF1及びCELF2はアルツハイマー病関連遺伝子として報告されており、本研究ではこの2つのRNA結合タンパク質をexon 3のスプライシング制御候補因子とした。特に、CELF2はTREM2 exon 3のスキップを促進させ、TREM2タンパク質の発現量を減少させることが分かった。また、マウスTrem2 exon 3は選択的スプライシングが生じず、CELF1・CELF2によるexon 3のスキップも生じなかった。これらに加え、exon 3のスキップが新規の分泌型TREM2アイソフォームの産生に繋がることが示唆された。本研究課題では、CELF2以外にも複数の制御候補因子を得ることができた。これらが実際にミクログリアの機能をどの程度調節するのか、また、新規の分泌型TREM2アイソフォームの産生に関与するのかは今後の検討課題である。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] CELF2 regulates the species-specific alternative splicing of TREM22020

    • 著者名/発表者名
      Yanaizu Motoaki、Washizu Chika、Nukina Nobuyuki、Satoh Jun-ichi、Kino Yoshihiro
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 10 号: 1

    • DOI

      10.1038/s41598-020-75057-x

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] TREM2タンパク質アイソフォームの発現調節メカニズム2021

    • 著者名/発表者名
      柳津茂慧、石井りさ、岩崎大輝、足立遥香、佐藤準一、紀嘉浩
    • 学会等名
      日本薬学会 第141年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] Regulatory mechanisms of species-specific alternative splicing of TREM2, a risk gene for Alzheimer’s disease.2019

    • 著者名/発表者名
      柳津茂慧 、紀嘉浩、佐藤準一
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2019-05-29   更新日: 2024-03-26  

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