研究課題/領域番号 |
19J15527
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高島 亜理沙 名古屋大学, 人文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2020年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2019年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | ジェンダー / セクシュアリティ / クィア理論 / メディア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、エンターテイメントとして消費されるホモフォビックな表現形態に着目し、こういった表現が①どのように発展・継続してきたか、②どのようにポリティカル・コレクトネスの規制を免れてきたのか、そして③なぜ必要とされるのかを明らかにすることを目的としたものである。差別性が問題化されながらも人気を博しているコンテンツに関して、内容分析やインタビュー調査を行うことで、度々論争を呼んでいる「冗談か差別か」「表現の自由かヘイト・スピーチか」といった問いに一定の方向性を示すことを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、ポリティカル・コレクトネスが広まる中、未だ盛んに用いられるホモフォビックなからかいや冗談の表現に着目することで、エンターテインメントの中での差別性や表現の自由等との兼ね合いに関する昨今の議論に寄与することを目指すものである。 昨年度は、インターネット上での「お祭り騒ぎ」のなかでクィアなコンテンツが消費される様子を分析し、次のステップとして大学での学園祭における女装に着目することとした。これに続き、本年度も「クィアなお祭りの場」として、学園祭での女装コンテストの内容とそれに向けられる批判について対象を拡大して調査した。 本年度は、データ分析の手法と理論についての再検討、および実際の分析を中心に行った。当初の予定であったグラウンデッド・セオリー・アプローチではなく、ジュディス・バトラーのパロディ概念を用いた考察を行うことにした。また、インターネット上で論争を呼んだ女装コンテストの中止の事例を分析した。この結果を受け、今後の方針として、女装コンテストについての肯定と批判の言説がはらむ矛盾を指摘し、教育の場がいかに作用するか分析するという方向性を見出した。 今後は、日本の教育論を踏まえた上で、分析したデータの整理と理論を使っての考察をする必要がある。特に、「遊び」が教育の場の中での「お祭り」の在り方に関する言説において、正当とされるか否か、という点に着目する。すなわち、学生が「楽しみ」のためにイベントを企画する行為と、それに対する「教育的」介入が現制度においてどのように意味づけされ、クィアなコンテンツの消費に影響するのか検討を続ける。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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