研究課題/領域番号 |
19J15530
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
鍵本 明里 横浜国立大学, 環境情報学府, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2020年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | メラノプシン / ipRGC / 杆体 / 色知覚 / 中心視 / 心理物理学 / 杆体細胞 / 異種デバイス / ディスプレイ / 印刷物 |
研究開始時の研究の概要 |
ディスプレイと印刷物のような異なるデバイス間における色の見えのずれの原因を明らかにすることを目的としている.本研究では,杆体細胞及び,ipRGC(内因性網膜神経節細胞)に着目し,実験を行う.マルチスペクトラル光源を用いて,さまざまな分光分布を作成することにより,杆体細胞,ipRGCのそれぞれの応答量を操作し,それぞれの視細胞の増減で色の見えに違いがあるのか,あるのであればどのように寄与するのかを,心理物理学的評価手法を用いて,定量的に示す.本研究により,これまで謎とされてきたデバイス間の色ずれの原因を解明できる可能性があり,精密なカラーマネジメントができるようになると考えられる.
|
研究実績の概要 |
本研究では、印刷物とディスプレイのような異なる表示デバイス間において、色の見えに違いが生じる原因を明らかにすることを目的としている。この要因は3点考えられる。1点目は、物理的なデバイスの違いに起因するもの、2点目は、観察者の個人特性の違い、3点目は、錐体以外の視細胞の働きである。 研究代表者はこれまで、任意の分光分布を作成可能なマルチスペクトル光源を用いることで、ディスプレイと印刷物間において分光分布を一致させ、それらの色の見えを比較することによって、異種表示デバイス間で生じる色の見えの違いが、分光分布に起因することを実験的に明らかにした。次に、個人差による要因を取り除くため、LEDを用いて分光感度特性を測定できる装置を開発し、交照法によって個人の分光感度特性を測定した。この時、錐体以外の要因と考えられる杆体・メラノプシン細胞の分光感度の推定のため、特別な観察条件を用意して実施した。そして、推定した分光感度曲線を用いて杆体あるいはメラノプシン細胞の刺激量のみを独立に変調できる光刺激を作成し、心理物理実験を行った。この結果、杆体やメラノプシン細胞が、中心視においても色知覚へ寄与していることが示された。このことから、異種表示デバイス間において生じる色の見えの違いにおいても、杆体やメラノプシン細胞が影響していると考えられる。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|