研究課題/領域番号 |
19J20371
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
彦坂 幹斗 中京大学, スポーツ科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 経頭蓋直流電気刺激 / tDCS / 一次運動野 / 両手運動 / 前頭前野 / 持久的運動能力 |
研究開始時の研究の概要 |
Transcranial Direct Current Stimulation(tDCS)は頭皮の上に電極を2枚置き、脳に対して微弱な電流を通すことにより特定の脳の部位の興奮性を変化させる非侵襲な脳刺激である。この研究では、脳の階層的なネットワークに着目し、脳ネットワークを電気刺激することで運動能力が変化するかどうか、またそのメカニズムを調査することを目的としている。
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研究実績の概要 |
2021年度は、2020年度に行った「脳を非侵襲的に刺激する手法が両手同時の筋力発揮にどのような影響を与えるか」という研究の取りまとめを行った。その結果、左の運動野の活動を高め、右の運動野の活動を抑えるような刺激を与えることで、両手同時の握力が促通することを明らかにした。これらの結果は、左脳を陽極、右脳を陰極で電気刺激すると、片手運動でも両手運動でも、筋力発揮をしやすい脳状態になる可能性を示している。これらの研究成果は、国際誌への論文発表、国内での学会発表を行った。この実験から得られた左脳と右脳では片手運動と両手運動において異なる運動制御を行っているという仮説を検証するために、「片手だけで筋力発揮する片手握力で生じた疲労が両手同時に筋力発揮する両手握力に与える影響」について調査する実験を行い、その研究成果を取りまとめた。その結果、右手だけ筋力発揮する右片手握力を疲労させた場合、右片手握力は平均で7kg低下した一方で、両手同時に筋力発揮する右両手握力は平均で5kgしか低下していなかった。すなわち、片手での運動に疲れた場合、両手での運動に切り替えることで、筋力発揮が促通する可能性があり、スポーツトレーニングやリハビリテーションへの応用可能性を示している。例えば、右手の片手筋力発揮を事前に疲労させることで、両手同時の筋力発揮が求められるボートのローイングやウエイトリフティング、脳卒中や脊髄損傷による麻痺手を有する患者の両手運動を促通させるような手法として活用することができる可能性を示している。これらの研究成果は、国際誌への論文発表、国内での学会発表を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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