研究課題/領域番号 |
19J20379
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 一希 大阪大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 皇位継承 / 光格天皇 / 仁孝天皇 / 新清和院(欣子内親王) / 泉涌寺 / 般舟院 / 二尊院 / 門跡 / 葬送儀礼 / 追善仏事 / 御黒戸寺院 / 皇統意識 / 欣子内親王(新清和院) / 鷹司家 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近世後期~幕末期(主に19世紀)の皇位継承とそれに関わる朝廷儀礼の問題に関して、各時期の天皇の意思・構想ならびに江戸幕府の対朝廷政策を分析することで、幕末期の天皇・朝廷の政治的浮上の前提となる時期の動向を再検討するものである。 その方法として、朝廷・幕府双方の史料や、諸儀礼に関わる寺社・上方譜代藩の史料を幅広く調査・分析するという手法をとる。 これにより、皇位継承・朝廷儀礼をめぐる天皇の認識や各時期に要請された朝廷内独自の論理体系、そして、それに対応する江戸幕府の政策方針を時期ごとに明らかにし、幕末維新期以降への接続・展望を試みたい。
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研究実績の概要 |
採用最終年にあたる今年度は、各所蔵機関での史料調査を継続して行うとともに、これまでの研究成果の学会報告・論文投稿を重点的に行った。具体的に実施した研究内容は下記の通りである。 (1)採用一年目に大阪歴史学会近世史部会で口頭報告を行った、近世天皇の葬送儀礼・中陰法要の執行体制の成立と近世中後期にかけての展開を検討した論文を『ヒストリア』287号(2021年8月)に発表した。関連して、採用二年目に畿内近国史研究会で口頭報告を行った、近世天皇・女院の葬送儀礼の一場面である「宝龕御用」に関与する天台宗寺門派門跡の動向を具体的に検討した論文が『歴史学研究』に採用された(2022年中に掲載予定)。 (2)近世天皇家の追善仏事をめぐる泉涌寺・般舟院の地位の変遷について検討し、大阪歴史科学協議会前近代史部会、朝幕研究会にて口頭報告を行った。以上の内容は研究ノートとして学術雑誌へ投稿した結果採用され、『日本研究』第65集(2022年9月)に掲載予定である。関連して、近世天皇家の宮中法会の特質・変遷とそれに関与する寺院・門跡の動向について検討し、日本史研究会近世史部会にて口頭報告を行い、学術雑誌に論文投稿を行った。 (3)採用二年目に近世史フォーラム例会で口頭報告を行った、仁孝天皇在位期の文政~弘化期の朝廷における皇位継承・天皇と女院の母子関係の問題を素材に女院新清和院の地位を検討した論文を『史林』105-2号(2022年3月)に発表した。 (4)江戸時代に皇位継承問題をきっかけに生じた御霊信仰をめぐる問題を検討し、畿内近国史研究会にて口頭報告を行い、学術雑誌に論文投稿を行った。 (5)近世後期~幕末期の天皇家祖先祭祀と皇位継承問題について、史料の調査・分析を進めた。今後学会での口頭報告を視野に内容をまとめていく予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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