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学習型ハードウェアを実現する深層学習アーキテクチャの開拓

研究課題

研究課題/領域番号 19J20473
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分61040:ソフトコンピューティング関連
研究機関東京工業大学 (2020-2021)
北海道大学 (2019)

研究代表者

廣瀬 一俊  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードニューラルネットワーク / 深層学習 / AIチップ / 量子化
研究開始時の研究の概要

スマート社会の進展に伴い、ニューラルネットワークをIoT向けエッジ端末に導入して情報処理の高度化が期待されている。電力や演算資源に制約のあるエッジ端末で、学習を含むニューラルネットワークを低電力・高効率に行うことを目的とする。エッジで推論を行うプロセッサはあるが、学習を行う決定的な技術は存在していない。そのために、回路資源と電力を最大限活用するハードウェアアーキテクチャと、そのハードウェア性能を最大限に引き出すアルゴリズムの両面からニューラルネットプロセッサを開拓する。

研究実績の概要

深層ニューラルネットワーク(DNN)は要求される計算量とともに大きなモデルサイズが問題となっている。特にDNNモデルの重み等のパラメータをアクセラレータの外部メモリから読み出すための消費電力は非常に大きく、エッジ機器でのAI応用の発展に向けてこれを削減することが強く望まれている。2020年には軽量なDNNモデルを実現するアルゴリズムとして、重みを学習しないという特徴を持つ「隠れニューラルネットワーク理論」が提案された。
該当年度では、この隠れニューラルネットワーク理論に基づいた高効率な推論を実現するアーキテクチャを世界で初めて提案した。隠れニューラルネットワークの重みは乱数固定であるため、従来のDNNとは違い、学習時と同じ乱数生成器と乱数シード値があれば再生成することができ、重みの値を記憶しておく必要がなくなる。そこでハードウェアとして乱数生成器を配置し、乱数生成のためのシード値自体も実行時の内部パラメータから生成することで、重みに対する外部アクセスを完全にゼロにできることを見出した。また、重みの結合状態を表すスーパーマスクについては、0の値が多いことを利用した圧縮が可能であることを発見し、スーパーマスクを事前に圧縮してそれをチップ上で展開することにすれば、外部からの転送量を抑えられる。このように、重みとスーパーマスクからなる隠れニューラルネットワークのモデルに対して、重みの乱数生成回路とスーパーマスクの展開回路によってチップ上でモデルを構築することで、外部メモリアクセスを大幅に削減できる。
このアーキテクチャに基づいて、40nmプロセスでプロトタイプチップを設計・試作した。本チップはモデルの転送量を二値化ニューラルネットワークの半分に抑えながらも最大35.8TOPS/Wという高い演算効率を達成した。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Selective Fine-Tuning on a Classifier Ensemble: Realizing Adaptive Neural Networks With a Diversified Multi-Exit Architecture2021

    • 著者名/発表者名
      Kazutoshi Hirose, Shinya Takamaeda-Yamazaki, Jaehoon Yu, Masato Motomura
    • 雑誌名

      IEEE Access

      巻: 9 ページ: 6179-6187

    • DOI

      10.1109/access.2020.3047799

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Hiddenite: 4K-PE Hidden Network Inference 4D-Tensor Engine Exploiting On-Chip Model Construction Achieving 34.8-to-16.0TOPS/W for CIFAR-100 and ImageNet2022

    • 著者名/発表者名
      Kazutoshi Hirose
    • 学会等名
      International Solid-State Circuits Conference(ISSCC) 2022
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] エッジ環境におけるニューラルネットワーク学習軽量化手法の検討2019

    • 著者名/発表者名
      廣瀬 一俊, 浅井 哲也, 本村 真人, 高前田 伸也
    • 学会等名
      電子情報通信学会コンピュータシステム研究会 (CPSY)
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2019-05-29   更新日: 2024-03-26  

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