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民俗芸能の伝承に関する研究―芸態変化についてのバリエーション分析を通して―

研究課題

研究課題/領域番号 19J21046
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

荒木 真歩  神戸大学, 国際文化学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード民俗芸能 / 離島 / 芸態 / 無形文化遺産 / 流動 / 南西諸島 / 硫黄島 / 屋久島 / 芸態の変化 / 太鼓踊り / 種子島 / 移住者 / 伝承 / 芸態変化 / 記譜
研究開始時の研究の概要

本研究は日本の民俗芸能において、特に風流太鼓踊りを事例とし、現代の伝承を捉え直すことを目的としている。そのために太鼓を打つ・踊る・歌うといった身体技法(これの総称を芸態と呼ぶ)に着目し、芸態がどのように変化しているのか、その変化の要因からバリエーション分析をおこなう。

研究実績の概要

本年度は、昨年に引き続き鹿児島県鹿児島郡硫黄島にて調査をおこなった。調査内容は民俗芸能(八朔太鼓踊り)の練習での踊り手の相互行為や芸能の開催当日の様子を中心に参与観察をおこなった。昨年度の調査内容を踏まえ、本年度は離島という地理的な特異性にも着目した。特に人びとの移動の頻度が高さや島外からの物資や人びとを待ち、いかに様々なバックグラウンドを持つ人々が共存していくのかという姿勢に着目した。その姿勢が民俗芸能の継承やその中での芸態の変化に繋がっているのかを考察した。
それ以外に調査を予定していた種子島での調査は新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、芸能自体はすべて中止となった。そのため当初の予定を変更し、その近隣の離島で規模が近く、民俗芸能をおこなう予定のあった屋久島に調査地を変えた。屋久島では一つの集落に絞って滞在し、調査内容は硫黄島と基本的には同様であるが、屋久島の場合は1993年に世界自然遺産に登録されて以来、縄文杉をはじめとして生態系が観光・研究の側面から注目が集まった反面、民俗芸能や民俗行事はその陰に隠れる形となっていたことが判明した。そのような背景を踏まえて、人々が民俗芸能や民俗行事をどのようにおこなっているのかという部分にも着目して調査した。
現地調査は2021年6月から2021年3月まで断続的におこなった。この期間中には鹿児島県立図書館に資料収集のため、鹿児島市内に滞在していた期間も含まれる。
本研究課題は今年度が最終年度であるため、調査地への成果発表・還元として島民の要望を踏まえ硫黄島での八朔太鼓踊りの過去の映像上映会を開催した。映像は1983年に鹿児島県歴史・美術センター黎明館が民族文化映像研究所に委託し撮影編集された映像である。これを当時黎明館の学芸員であった民俗学者の解説のもと、現在の島民と共に鑑賞し、民俗芸能の過去を振り返る試みをおこなった。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2022 2021 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] コロナ禍における三島村硫黄島の芸能 ―社会的文脈から捉える試み―2021

    • 著者名/発表者名
      荒木真歩
    • 雑誌名

      鹿児島民俗

      巻: 159 ページ: 19-34

    • NAID

      40022795982

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] 宮城県気仙沼における打ち囃子の展開ーみなとまつりに着目した素描ー2021

    • 著者名/発表者名
      荒木真歩
    • 雑誌名

      東北民俗

      巻: 55 ページ: 41-50

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] 民俗芸能の習得における相互行為 : 奈良県五條市の篠原踊りを事例として2020

    • 著者名/発表者名
      荒木真歩
    • 雑誌名

      京都民俗

      巻: 38 ページ: 1-24

    • NAID

      40022520125

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 分野という島々の航海から思うこと―民俗音楽・芸能の研究から―2022

    • 著者名/発表者名
      荒木真歩
    • 学会等名
      現代人類学研究会(現代民俗学会との共催)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 島の芸能をめぐる「期待」 ー鹿児島県硫黄島の八朔太鼓踊りを事例にー2020

    • 著者名/発表者名
      荒木真歩
    • 学会等名
      京都民俗学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 民俗芸能における正統性の獲得ー記録映像を用いた習得に着目してー2020

    • 著者名/発表者名
      荒木真歩
    • 学会等名
      「音楽と社会」研究会 研究フォーラム
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 新たな担い手と実践共同体ー太鼓踊りの伝承プロセスに着目してー2019

    • 著者名/発表者名
      荒木真歩
    • 学会等名
      第81回神戸人類学研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 盆踊りの「解体」の行方ー無形文化遺産にむけた一試論ー2019

    • 著者名/発表者名
      荒木真歩
    • 学会等名
      日韓次世代学術フォーラム第16回国際学術大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 「新たな踊り手になる」ことー民俗芸能の伝承プロセスを通してー2019

    • 著者名/発表者名
      荒木真歩
    • 学会等名
      東アジア人類学研究会 第6回研究大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [備考] 荒木真歩

    • URL

      https://researchmap.jp/m_araki

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

URL: 

公開日: 2019-05-29   更新日: 2024-03-26  

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