研究課題/領域番号 |
19J21063
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉原 康平 九州大学, 薬学府, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ノルアドレナリン / アストロサイト / 疼痛 / ストレス / 脊髄 / グリアサブセット / 青斑核 / 脊髄後角 / 神経障害性疼痛 / Ca2+イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
申請者のこれまでの研究から、脳のノルアドレナリン神経およびアストロサイトと呼ばれるグリア細胞が、軽度の機械刺激に対して過敏応答を誘発するメカニズムを明らかにした。しかし、この感覚鋭敏化メカニズムの生理学的意義は依然として不明である。 感覚の鋭敏化は、敵に遭遇した際など身に危険が迫った際に周囲環境の変化を捉え、適切な行動を選択するために重要であると考えられる。また、このような恐怖・不安とノルアドレナリンは密接に関与している。そこで本研究では、恐怖・不安時のノルアドレナリン神経及びアストロサイトの感覚鋭敏化における役割の解明を行う。
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研究実績の概要 |
本年度は、脊髄ノルアドレナリン(NA)が濃度依存的に痛覚を促進と抑制の両方向に制御すること、その作用には脊髄アストロサイトサブセット(Hes5陽性)や神経細胞の異なるアドレナリン受容体が関与することを明らかにした。具体的には、低濃度NAはHes5陽性アストロサイトのα1A受容体へ作用することでD-serineシグナルおよびアデノシンシグナルを誘発する結果、機械性痛覚過敏が生じること、高濃度NAはアストロサイトのβ受容体および神経細胞のα1A受容体を介して痛覚伝達を抑制することを行動薬理学、イメージング等の実験により明らかにした。さらに、拘束ストレスモデルを用いた実験により、ストレス急性期に生じる痛覚伝達の抑制には、アストロサイトのβ受容体および神経細胞のα1A受容体が、一方で、慢性期に生じる痛覚過敏にはHes5陽性アストロサイトのα1A受容体シグナルが重要であることを示し、脊髄NAによる痛覚調節メカニズムの生理学的役割の一端を解明した。本研究成果の一部は国際科学誌に2報発表した。また、残部については現在投稿準備中である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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