研究課題/領域番号 |
19J21077
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小林 美沙 千葉大学, 融合理工学府, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 覚醒度 / 感情価 / 時間分離課題 / 時間統合課題 / 視覚の時間分解能 / 感情 / 情動 / 主観的時間 / 視覚処理の時間精度 |
研究開始時の研究の概要 |
交通事故などの強い感情が喚起されるような状況で「周囲がまるでスローモーションのように見えた」と語る人は多い.本研究では,この現象に関して,視覚処理の時間精度の向上が生じるのか,心理物理学的方法論によって検討する.実験では,様々な感情を喚起する表情画像の観察直後に数段階の時間間隔で変動するターゲット刺激を提示し,ターゲット刺激の変動が知覚可能となる時間間隔を視覚処理の時間精度の指標として測定する.感情喚起画像とターゲット刺激に関する時間的変数を体系的に操作し,感情による時間精度向上の効果が最大になる条件の解明を通して,感情が視覚処理の時間精度に及ぼす影響について包括的な理解を目指す.
|
研究実績の概要 |
今までの研究で,感情が視覚処理の時間特性に及ぼす影響について,覚醒度が高いほど視覚処理の時間分解能が高まることが示されてきた. 今までの実験で示唆されていた感情が視覚処理の時間特性に及ぼす影響のボトルネック的処理について検討するために,LEDを用いて感情喚起刺激を提示してからLEDを点滅させるまでのSOAに二段階を設けて,視覚処理の時間分解能を測定した.その結果,SOAが20msの時と100msの時の両方で覚醒度が高い表情画像観察時に視覚処理の時間分解能が向上することを示した.つまり,感情が視覚処理の時間分解能に及ぼす影響は少なくとも100msは持続することが示された.今後は,それ以上の時間経過について,どの程度持続する効果なのかを明らかにする必要があるだろう.また,その時間的変遷についてもより詳しく検討していくことで,感情が視覚処理の時間分解能に及ぼす影響について,より詳しく明らかにすることができるだろう. また,今まで視覚処理の時間分解能を調べてきたが,時間的に統合する能力にも感情が影響を及ぼすかについて検討を行った.同じ課題で教示のみを変えることで時間分離課題と時間統合課題を行い,その結果,時間的に分離する能力と時間的に統合する能力は感情が異なった影響の仕方をすることが示唆された.今後は,感情が視覚処理の時間的に統合する能力にどのように影響するかについて,より詳しく検討すべきである.
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|