研究課題/領域番号 |
19J21096
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
杉本 渉 甲南大学, フロンティアサイエンス研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アクチン / p53 / カスパーゼ / 核アクチンファイバー / がん / 抗がん剤耐性 / DNA損傷 / メカニカルストレス / actin / DNA damage / cancer |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、遺伝子変異や柔らかい足場環境下での生育によりがん抑制遺伝子p53の機能が低下した細胞に対して、抗がん剤処理などのDNA損傷刺激を与えることで核内のアクチンが強固なファイバーを形成することを見出した。この核アクチンファイバーの形成が、細胞の抗がん剤感受性を制御していると考え、この構造体の太さや向きなどの構造的特長、形成に関わる遺伝子やタンパク質との位置関係、クロマチン構造との関係性について電子顕微鏡や共焦点顕微鏡を用いて解析を行う。それにより、この構造体の機能や生理学的意義を明らかにし、抗がん剤耐性を獲得した細胞に対しても高い効果が期待できる治療法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
本年度も昨年度と同様に、新型コロナウイルス感染症流行の影響で原則出張が禁止されるなど、研究活動が制限された。そこで本年度においても、当研究室内で行うことのできる核アクチンファイバーの形成メカニズムを解明する研究を重点的に進めた。昨年度までの研究成果によって、核アクチンファイバーの形成にはp53やその下流で働くカスパーゼの活性が重要である可能性が考えられた。そこで、カスパーゼ遺伝子に対するsiRNAや変異体遺伝子の導入、阻害剤などの薬剤添加によって遺伝子発現や活性の制御を行い、それによって核アクチンファイバーの形成にどのような影響があるのかについて解析を行なった。その結果、いくつかのカスパーゼ遺伝子の活性低下に起因して、核アクチンファイバーが形成されるということが明らかとなった。またその際、各種カスパーゼ選択的阻害剤を用いることで、核アクチンファイバーの形成において、カスパーゼの下流で働く候補分子の同定にも成功した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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