研究課題/領域番号 |
19J21278
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大竹 碧 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 南洋群島 / 植民地主義 / 歴史 / オセアニア / マーシャル諸島共和国 / クワジェリン環礁 / 景観 / 土地返還運動 / 軍事基地 / 強制移住 / 歴史人類学 |
研究開始時の研究の概要 |
北部太平洋のマーシャル諸島共和国は独立国であるが、国内のクワジェリン環礁に米国軍事基地を有する。環礁住民の多くは、基地建設に伴って、同環礁内のイバイ島への移住を強いられた。一方、軍事基地での労働機会を求める、他環礁からの自発的な出稼ぎ移住者もイバイ島に流入した。現在では、同環礁を出身地とする強制移住者およびその子孫と、他環礁出身の出稼ぎ者が島内で共存する。 本研究は、イバイ島を事例として、軍事基地の周辺において構築される社会経済の態様を、実地調査および歴史文書調査により明らかにしようとするものである。主に、人々の日常的な経済実践、社会関係の形成、そして伝統的制度の歴史的変容に着眼する。
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研究実績の概要 |
最終年度も、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、米国およびマーシャル諸島共和国での調査を取りやめることになった。したがって、日本国内における歴史文書史料の収集を継続するとともに、クワジェリン環礁に生きる人々の生活実践と知識を論じるうえで、有益になりうる理論的視座を、文化人類学およびオセアニア歴史学の領域から模索した。具体的には、以下の2点を軸に考察を進めた。 第一に、日本と、マーシャル諸島共和国を含む、オセアニア諸地域の歴史的つながりである。現在では、米国の軍事戦略との関係性を強調されるオセアニアであるが、クワジェリン環礁の米軍基地が、太平洋戦争時における日本軍の基地の跡に建設された点からも明らかであるように、20世紀の日本政府と軍による入植施策と軍事拠点の建設は、現在でも、オセアニア諸地域の社会経済に深い影響を与えている。本研究においては、おもにマーシャル諸島近辺に駐在した日本人の行政官や軍人と、現地の人々のかかわりや葛藤を明らかにするため、日本国内の公文書館に収蔵された史料の収集と分析を行った。 第二に、度重なる植民地主義と戦争の暴力に直面させられたクワジェリン環礁の人々が編み出してきた生き方を、抵抗や社会運動というよりも、新たな歴史知識を生成する技法として位置づける可能性を探った。オセアニア歴史学においては、「歴史」が、過去に起こった出来事の真正性の検証に限らず、現在を生き抜くための実践でもありうるという議論が繰り返しなされてきた。本研究においては、こうした議論と、これまでかかわってきたクワジェリン環礁の人々の状況を重ね合わせながら、コロナ禍の沈静化後に行いうる実地調査の方向性を再考した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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