研究課題/領域番号 |
19J21344
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡本 幸平 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ニュートリノ / 太陽フレア / 粒子加速 / Coronal Mass Ejection / Solar flare / 太陽フレアニュートリノ / 太陽ニュートリノ / 較正実験 |
研究開始時の研究の概要 |
太陽フレアは太陽表面で起きる爆発現象である。太陽フレアに伴って様々な波長の電磁波や高いエネルギーを持った粒子が50年以上前から観測されているが、粒子がどのように加速されるのかはいまだに明らかではない。太陽フレアに伴う粒子のうち、電荷を持たない中性子やニュートリノは惑星間磁場の影響を受けないため、粒子加速の機構を解明するために重要である。太陽フレアに伴う中性子は観測例があるが、ニュートリノの観測例は未だにない。 本研究では世界最高感度のニュートリノ検出器であるスーパーカミオカンデ検出器を用いて太陽フレア由来のニュートリノを探索し、太陽フレアにおける粒子加速機構に新たな知見を与える。
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研究実績の概要 |
昨年度は太陽表面のうち地球から見える側(太陽表側)で発生した太陽フレアにおけるニュートリノ発生時刻を太陽観測衛星の情報を元に推定し、太陽フレア由来のニュートリノ探索のための時間を決定した。またその手法についての論文が受理され論文雑誌に掲載された。本年度は、その論文の内容をもとに太陽フレアニュートリノ探索をスーパーカミオカンデの1996年から2018年までのデータを使って行った。対象となるフレアは太陽表側の23フレアと太陽裏側の10フレアだったが、太陽表側の3フレアと太陽裏側の2フレアについてはスーパーカミオカンデが稼働していない期間に起きた太陽フレアだったため探索ができなかった。残りの20フレアと8フレアについては太陽フレアニュートリノ探索を行ったが、表側で2イベントのニュートリノ候補事象、裏側で6イベントのニュートリノ候補事象が得られた。期待されるバックグラウンド事象は太陽表側のフレアについては約0.3イベント、太陽裏側のフレアについては4.96イベントであり、有意なニュートリノ事象の増加は得られなかった。スーパーカミオカンデ実験はニュートリノイベントの角度を再構成することができるので太陽方向との相関も調べた。本年度は、これらの結果を博士論文にまとめ報告した。また、雑誌への投稿論文はAstro Physical journalをターゲット論文雑誌として執筆し5月から6月に提出予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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