研究課題/領域番号 |
19J21496
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
吉川 弘晃 総合研究大学院大学, 文化科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 文化交渉史 / 日本学・東洋学 / 越境史 / 日本近代史 / 思想史 / 対外認識 / 国際関係史 / メディア史 / 日ソ関係史 / 文化外交 / ソヴィエト文化 / 共産主義 / 対外認識論 / ツーリズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、戦間期の日ソ文化交渉について、日本知識人のソヴィエト経験と日本社会での同文化の受容という視点から明らかにすることである。革命後の国際的孤立から脱却するためソ連は20年代から文化宣伝機関VOKSを通じて各国世論への影響力拡大を図っていたが、本研究は、VOKSの活動に日本側から関与した知識人の実践やその社会的影響を、①交流組織、②ツーリズム、③出版活動の三点から明らかにする。その際、日ソ双方のこれまで注目されなかった一次史料の渉猟・検討だけでなく、VOKS最大の活動拠点であったドイツでの事例を参照軸に置くことで、戦間期日本のソヴィエト文化の受容に世界史的な位置付けを与える。
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研究実績の概要 |
この研究課題の期間は、当初の予定では2019年4月から2022年3月までであった。しかしながら、採用1年目からのコロナウイルスの影響により、研究計画が大幅に遅れ、3年目(21年度)を半年延長することになった。ここでは22年度(4-9月)分の実績を報告する。 2020年度末(21年2月末)に発生したロシア・ウクライナ戦争はその後、長期化・激化して、研究期間内のロシアでの資料調査はほぼ不可能となったため、執筆中の学術論文の軌道修正を続ける必要があった。 今年度は、論文の大枠の修正や、前年度までに報告した内容の整理に注力した。その結果、ロシア革命の影響で西欧や東アジアに移動したロシア知識人(亡命者を含む)の動きと、その日本知識人との交流を新たに盛り込んでいく(そのために必要な資料は日本国内および欧米諸国で利用可能である)という新たな研究の道筋を確保することができた。また、昨年度までの成果をもとに、1920-30年代における日ソ文化交渉の実態や、日本知識人による国際関係観をめぐる議論について、査読つき論文を2本、執筆した(その後、22年度末までに査読と修正を経て、1本を出版し、もう1本の出版を確約させた)。 今後の課題としては、「文化外交」という曖昧かつ未成熟な概念を、国境を越える文化交渉史においてどのように考えていくか、あるいは別の概念や枠組みから、日本・ソ連(ロシア)の(しばしば西欧諸国や東アジア諸国を介した)文化交渉とその日本知識人への影響をどう捉えるか、といった問題が残されている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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