研究課題/領域番号 |
19J22485
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山口 晃人 東京大学, 総合文化研究科国際社会科学専攻相関社会科学分野, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | ロトクラシー / 政治哲学 / 民主主義 / 代表制民主主義 / 抽選制 / 政党 / 道具的価値 / 内在的価値 |
研究開始時の研究の概要 |
代表制民主主義の危機が叫ばれる現在、より良い立法システムを探究することは急務である。本研究では、選挙デモクラシーに代わりうる二つの代表者任命手続きを検討することで、立法システムの改善を目指す。第一の代替案は選挙ではなくくじ引きで代表者を選ぶロトクラシーであり、第二の代替案は優れた知識・能力を持つ人々のみが統治するエピストクラシー(知者の統治)である。実社会においても学問上においても選挙デモクラシーは自明視され、ごく最近までこれら二つの代替案の可能性は真剣に検討されてこなかった。本研究ではこれら二つの代替案との比較を通じて、優れた意思決定手続きの条件を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
2021年4月から8月は、『社会思想史研究』に投稿した論文を執筆するとともに、MANCEPT Workshopでの報告準備を進めた。『社会思想史研究』の論文では、費用対効果の観点から、政治参加を奨励する参加アプローチに対し、抽選制議院によって代表を強化する代表アプローチを擁護した。MANCEPT Workshopの報告では、政党の役割の観点から、選挙制議院と抽選制議院からなる二院制構想が擁護されることを示した。 9月から10月は、『相関社会科学』に投稿した書評論文を執筆するとともに、筑波大学シーディングプログラムの講演準備を進めた。『相関社会科学』の書評論文では、Landemore, H. (2020) Open Democracy: Reinventing Popular Rule for the Twenty-First Century. Princeton University Press.を批判的に検討した。筑波大学での講演会では、熟議民主主義の研究動向を概説した。 12月から2022年3月にかけては、学術振興会の若手海外挑戦プログラムの助成を得て、米国ラトガース大学に滞在し、Alex Guerrero教授の指導の下で在外研究を行った。Guerrero教授は英語圏におけるロトクラシー研究の第一人者であり、論文草稿や博論構想について、様々な助言をいただいた。また、在外研究期間中には、『筑波法政叢書』に寄稿した論文を執筆するとともに、井上彰教授(東京大学)と三輪洋文准教授(学習院大学)との英語共著論文の執筆を進めた。『筑波法政叢書』の論文では、選挙制議院と抽選制議院の二院制構想では、抽選制議院における無作為抽出された市民間の熟議は必要でないことを論じた。英語共著論文では、2021年12月に実施した抽選制議会への市民参加に関するサーベイ実験について分析している。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|