研究課題/領域番号 |
19J22561
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤藪 岳志 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 高分子ゲル / Tetra-PEG gel / 協同拡散現象 / 高分子網目の拡散係数 / 水透過現象 / 高分子網目と溶媒の間の摩擦係数 / 高分子網目のダイナミクス / せん断弾性率 |
研究開始時の研究の概要 |
高分子ゲル (以下、ゲル) は、高い柔軟性・物質透過性・含水率といったユニークな特徴を持っており、多分野での応用が期待されている。本研究では、極めて均一な網目構造を持つTetra-PEG gelを用い、ゲルの網目構造が、1. 高分子網目の熱揺らぎ (協同拡散現象)、2. ゲル内外にわたる水分子の透過現象、3. ゲル内部における水分子の拡散現象、に及ぼす影響を評価する。理論モデルに基づく各現象の本質的な理解や、各物性値の比較による各現象の相関関係の理解を通して、ゲルにおける高分子網目と溶媒分子の動的挙動の解明に挑む。
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研究実績の概要 |
高分子ゲル (以下、ゲル) は、高い柔軟性・物質透過性といったユニークな特徴を持っており、多分野での応用が期待されている。しかし、従来のゲルは不均一な網目構造を有するため、その基礎物性の完全な理解は達成されていない。本研究では、極めて均一な網目構造を持ち、様々な網目構造パラメータを独立に制御可能なTetra-PEG gelを用い、ゲルにおける高分子網目と溶媒分子の動的挙動の解明を目指す。 昨年度までに、研究計画発案時に予定していた、1. 高分子網目の熱揺らぎ (協同拡散現象)、2. ゲル内外にわたる水分子の透過現象、3. ゲル内部における水分子の拡散現象の解明を完了した。本年度は、ゲルにおける高分子網目と溶媒分子の動的挙動の理解を更に発展させるために、現象2の支配法則の普遍性を探求した。ゲルの物性に大きな影響を及ぼす4種類のパラメータ (温度・溶媒の質・架橋点分岐数・固定電荷) を新たに導入した検証の結果、新たに導入した4種類のパラメータを変化させても、現象2の支配法則が普遍的に成立することが示された。さらに、モデルゲルであるTetra-PEG gelだけでなく、世間で広く用いられているフリーラジカル重合により作製されるゲルにおいても、現象2の支配法則が普遍的に成立することが示された。以上の内容をまとめた博士論文は高く評価され、2021年度東京大学大学院工学系研究科長賞(研究)を受賞した。また、温度変化に関する研究結果は、物理学の専門誌として最も権威があるPhysical Review Letter誌に英語原著論文として受理され、複数の機関からプレスリリースされるなど注目を集めた。 本研究により、ゲルにおける高分子網目と溶媒分子の動的挙動の理解が達成された。さらに、本研究で導かれた法則の普遍性も確認された。以上の結果は、ゲルの基礎物性研究の学術的発展に大きく寄与するものである。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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