研究課題/領域番号 |
19J22706
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
月岡 惠惟 順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 運動限界 / 扁桃体中心核 / 循環調節 / 高強度運動 / 延髄孤束核 |
研究開始時の研究の概要 |
なぜ、高いレベルでの運動パフォーマンスを維持することができないのだろうか? 運動中には、運動指令(ex.〇分ペースで走る)による制御のみならず情動(ex. もう限界だ)による制御が混在する。情動による制御のなかでも「苦しい」などの感情は高い運動パフォーマンスの維持を困難にする。 情動に関与する脳領域の中でも扁桃体は「苦しい」などの負情動に関与する領域である上に、血圧や心拍数など運動パフォーマンスの良し悪しに強く関与する循環調節にも影響を与える。このことから、高いレベルでの運動を困難にする要因には「苦しい」などの情動を生み出す扁桃体が関わっていると考え、その検証を生理生化学的分析等を用いて実施する。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、「扁桃体中心核が負情動を伴うような高強度運動時のパフォーマンスおよび循環調節に果たす役割を明らかにすること」を目的としている。 研究期間の最終年である本年度は2つの実験を行った。1つ目は2年目から実施している「高強度運動による扁桃体中心核(CeA)でのc-Fos活性(神経活性化マーカー)が延髄孤束核(NTS)に投射している神経細胞かどうか」について、c-Fos活性とNTSに注入した逆行性トレーサー(Cholera Toxin β subunit、以下CT-B)がCeA以外の領域で二重染色されるか否かについては明らかになっていなかった。したがって、3年目に継続して研究を進めた結果、視床下部室傍核(PVN)においても神経細胞がc-FosとCT-Bで二重染色されることが確認された。また3年目に安静群を加え、CeAおよびPVNにおける二重染色された割合を高強度運動群と比較したところ、どちらの脳領域においても有意な増大を示した。 この研究結果を受け、2つ目の実験では、「扁桃体中心核と視床下部室傍核の活性化が自律神経性循環応答に及ぼす影響」について麻酔下ラットを用いて検討した。その結果、扁桃体中心核と視床下部室傍核の単独刺激ではベースラインと比較して平均血圧、心拍数および筋血流量を増加させたが、筋血管抵抗には変化がなかった。しかしながら、扁桃体中心核と視床下部室傍核の同時刺激はベースラインと比較して平均血圧の顕著な増加に加え筋血管抵抗を増大させた。 以上より、高強度運動では扁桃体中心核と視床下部室傍核の活性化が筋血管抵抗および血圧の増大を引き起こし、運動パフォーマンスに影響している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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