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ICU関連筋力低下に対する電気刺激療法と栄養療法を併用した新規予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19J22784
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

芦田 雪  札幌医科大学, 保健医療学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードICUAW / 脱神経 / 神経-筋電気刺激 / 興奮収縮連関障害 / レスベラトロール / L-NAME
研究開始時の研究の概要

ICU関連筋力低下(ICUAW)は,ICU患者の約半数以上に生じ,死亡率や長期予後を悪化させる.この発症には,筋への物理的刺激が途絶えた状態(メカニカルサイレンシング)が主に関与すると考えられている.これまで我々は,等尺性収縮(ISO)での神経-筋電気刺激(ES)が,脱神経に伴うメカニカルサイレンシングによる筋力低下を一部防止することを明らかにした.本研究では,ISOに比べ高負荷強度である伸張性収縮(ECC)を用いたECC-ES療法と,運動の効果を増強させることが示されているレスベラトロールによる栄養療法を併用したより効果的な新規治療法の開発を目指すとともに,その作用機序を解明する.

研究実績の概要

本研究の目的は,ICUAW発症の主要因であるメカニカルサイレンシングを効果的に防止する治療法を確立することである.これまで我々は,メカニカルサイレンシングを防止する手段として,神経-筋電気刺激(ES)療法に着目し,等尺性収縮(ISO)でのESを毎日負荷すると,脱神経(DEN)に伴うメカニカルサイレンシングによる筋力低下が一部防止されることを明らかにした.
本年度は,本学のICUに入室した重症疾患患者に対し,ISO-ESの有効性を検討する予定であった.しかしながら,Covid-19の流行に伴い本学のICUでの介入実験の実施が困難となった.そこで当初の予定を変更し,実験動物を用いて,脱神経(DEN)に伴うメカニカルサイレンシングにより生じる張力低下のメカニズムをより詳細に検討することとした.
これまでにDEN筋では,DEN後早期から生じるNa+チャネル障害とその後遅れて生じる筋原線維機能障害により著しい張力低下が生じることが報告されている.しかしながら,DENが骨格筋の収縮過程におけるその他の因子に与える影響に関しては,これまでに検討されていない.したがって我々は,終板を含む筋細胞膜は除去されるが,横行小管膜や筋小胞体などの構造体は保持されるメカニカルスキンドファイバーを用いて,DEN後早期に生じる張力低下の要因をより詳細に検討した.その結果,DENに伴うメカニカルサイレンシングによる張力低下には,ジヒドロピリジン受容体(DHPR)自体あるいはDHPRとリアノジン受容体(RyR)との興奮収縮連関障害が関与することが新たに明らかとなった.

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ストレッチは脱神経後早期における骨格筋の興奮性低下を軽減する2021

    • 著者名/発表者名
      芦田 雪、渡邊 大輝、宮田 浩文、檜森 弘一、玉井 勝是、木村 伊織、阿部 真佐美、今井 富裕、山田 崇史
    • 雑誌名

      基礎理学療法学

      巻: 24 号: 1 ページ: 1-10

    • DOI

      10.24780/jjptf.24.1_1

    • NAID

      130008113500

    • ISSN
      2436-6382
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 神経筋電気刺激は脱神経に伴う筋原線維機能の低下を軽減する2021

    • 著者名/発表者名
      芦田雪,舘林大介,檜森弘一,山下敏彦,山田崇史
    • 学会等名
      第58回日本リハビリテーション医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 持続的なストレッチは脱神経筋におけるクロナキシー増大を抑制する2021

    • 著者名/発表者名
      芦田雪,渡邊大輝,宮田浩文,檜森弘一,玉井勝是,木村伊織,阿部真佐美,山田崇史
    • 学会等名
      第26回日本基礎理学療法学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-05-29   更新日: 2024-03-26  

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