研究課題/領域番号 |
19J23358
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大北 俊将 早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 芳香族エステル / パラジウム触媒 / リン配位子 / 置換基移動反応 / ホスフィン配位子 / 置換基転位反応 |
研究開始時の研究の概要 |
人類の最小機能単位、「分子」をつなぐ方法として、医薬品や有機電子材料の合成などにも頻用されるクロスカップリング法がある。近年では安価で入手容易なエステル化合物を原料に用いたカップリング反応が注目を集めている。この手法を拡張し、より自在な分子構築を可能とするべくエステル転位反応を着想した。転位反応とクロスカップリング反応を組み合わせれば、一種類のエステルから幾多の化合物を網羅的に合成可能となる。精密にデザインした分子触媒を開発し、この非線型変換反応を達成する。
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研究実績の概要 |
芳香環上の置換基が移動する転位反応(置換基移動反応)は、多様な置換様式をもつ芳香族化合物の合成法となりうるが、その報告例は少ない。最近、当研究室ではパラジウム触媒を用いることで、芳香環上のエステル基が移動するエステル転位反応を見いだした。また、本反応と、過去に我々が開発したエステルカップリング反応を組み合わせたエステル転位/カップリング手法により、一種のエステルから複数の芳香族化合物を合成することに成功した。しかしながら、エステル転位反応には基質一般性にやや課題を残した。本研究では、広範な芳香族エステルに対する自在な転位制御を目的とし、現状の最適リン配位子であるdcypt[3,4-ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)チオフェン]の分子構造を改変した新規配位子の設計に取り組んでいる。本年度は昨年度に引き続き、電子的および構造的に非対称な配位子としてP,N-配位子の合成に着手した。しかしながらチオフェン骨格への窒素原子導入が困難であり、P,N-配位子の合成には至らなかった。そこで、異なる非対称配位子としてBuchwald配位子の合成を計画した。チオフェン骨格に対し嵩高いアリール基を導入すべく、種々のクロスカップリング条件を適用したが、カップリング体を得ることはできなかった。最後に単純な非対称二座リン配位子としてジフェニルホスフィノ基(PPh2)とジシクロヘキシルホスフィノ基(PCy2)をもつ配位子を合成し、エステル転位反応に用いたが、エステル基が転位した化合物は得られなかった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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