研究課題/領域番号 |
19J23468
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
神田 雄大 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ボルナ病ウイルス / ウイルスベクター / リバースジェネティクス / 遺伝子治療 |
研究開始時の研究の概要 |
ボルナウイルスは感染細胞の核内に持続感染するウイルスである。我々はこのユニークな特徴に着目し、細胞内で遺伝子を安定発現するボルナウイルスベクターを開発してきた。 ボルナウイルスベクターは遺伝子治療への臨床応用の可能性を秘めた新たなウイルスベクターであるが、作成効率が極めて低く、研究に長い時間を要するため、未だに臨床応用には至っていない。 本研究では、ボルナウイルスベクターの作成効率を向上させ、臨床応用へ向けた研究を加速させる。また、ボルナウイルスベクターの生体内動態や安全性を検証し、新たな遺伝子治療のツールとして確立する。
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研究実績の概要 |
昨年度までの研究で、ボルナ病ウイルス2型(BoDV-2)の核タンパク質がボルナ病ウイルス1型(BoDV-1)の人工合成効率を大幅に向上させることを明らかにしていたが、本年度は、これらの研究成果をまとめ、国際雑誌に発表した。また、若手研究者海外挑戦プログラムを利用してドイツのFriedrich-Loeffler-Institut(FLI)に留学し、BoDV-2の全ゲノム解析と組換えウイルスBoDV-2の人工合成系を確立した。BoDV-2はBoDV-1に近縁なウイルスであるにもかかわらず、強い病原性を有している可能性が示唆されている。これらのウイルスを比較し、ボルナ病ウイルスの病原性メカニズムを明らかにすることで、BoDV-1を基盤とするウイルスベクター(REVec)の安全性の向上に寄与することが期待される。 昨年度から継続しているUniversity of Toledoとの共同研究では、BoDV-1のin vitro RNA合成系を確立し、ゲノム複製に伴う末端配列の修飾について、より詳細な解析を実施した。その結果、BoDV-1のゲノム複製がinternal de novo initiationによって開始され、感染細胞内でのゲノム複製と同様に、3'末端の数塩基が複製されないことが確認された。一方、感染細胞内のゲノムRNAは5'末端が一リン酸化されているのに対し、in vitroで合成されたRNAの5'末端は三リン酸化されていることが明らかになった。この結果から、BoDV-1が宿主因子を利用してゲノムRNA5'末端の修飾すること、また、これによって過剰な免疫応答を抑制し、持続感染を成立させている可能性が推測された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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