研究課題/領域番号 |
19J23611
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
森井 清仁 滋賀県立大学, 環境科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 繁殖干渉 / 種間求愛 / 同性間繁殖行動 / 保全 / シマドジョウ / 琵琶湖 / 固有種 / 淡水魚 / 繁殖行動 / スジシマドジョウ / 種間相互作用 / 近縁種 |
研究開始時の研究の概要 |
琵琶湖周辺に分布し絶滅が危惧されている近縁な2種のドジョウ類(オオガタスジシマドジョウ、ビワコガタスジシマドジョウ)について、その衰退要因を行動学的・個体群生態学的な視点から明らかにし、効果的な保全策を実施する。具体的には、もともと異所的に繁殖していた両種が、圃場整備等の水田環境の変化によって同所的な繁殖を余儀なくされ、他種のオスからの求愛によるメスの繁殖成功度の低下(繁殖干渉)が生じて衰退したことを示す。また、以上の成果を応用し、繁殖地に簡易な操作を加えるだけで、両種の繁殖場所を再び分割し、繁殖干渉を軽減できること、そしてその結果として2種の保全を実現できることを示す。
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研究実績の概要 |
本研究では、ともに琵琶湖固有の希少淡水魚であるオオガタスジシマドジョウ(以下、オオガタ)とビワコガタスジシマドジョウ(コガタ)について、衰退要因を解明し、その知見を応用した保全策を実施・評価することを目指した。過去2年間の研究によって、オオガタからの繁殖干渉によりコガタが絶滅の危機にあることが示唆されている。しかし、野外での種間求愛の実態や繁殖成功に与える影響は不明であった。2021年度の研究では、野外ケージ内における種間の求愛行動を定量的に調べることで、種間求愛の実態解明を試みた。その結果、コガタのオスは同種のメスとオオガタのオスに対して、それぞれ2時間あたり平均7.90回と平均6.00回の追尾行動を行っており、コガタのオスは自種のメスだけでなく、オオガタのオスにも頻繁に求愛することが明らかになった。繁殖地における両種の頻度はオオガタに大きく偏っているため、コガタのオスが他種を追いかける行動はコガタのペア形成を難しくすると考えられた。野外環境で両種が交雑していることと合わせて考えると、コガタのメスは、同種のオスからの求愛機会の損失と、オオガタのオスからの雑種形成を含む種間求愛の2つの至近要因によって繁殖干渉が生じていると結論付けられた。 さらに、2015年から2017年の両種の繁殖成功度と、オオガタからコガタへの繁殖干渉を緩和することを目指した保全策を実施した後の2018年から2021年の繁殖成功度を比較することで、実施した保全策の効果を評価した。保全策実施後の調査において、新たに造設した水域を中心にコガタの稚魚が採捕され、コガタのメスの繁殖成功度も増加傾向になったことから、本研究で実施した保全策が有効であったことが示唆された。本研究は、繁殖干渉の知見を保全実践に応用した世界で初めての例であり、保全生態学における繁殖干渉の重要性を示している。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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