研究開始時の研究の概要 |
タンパク質や薬,物質などの機能を決定する上で水素の位置が非常に重要であり, 工学・化学・生物・製薬など広い分野で水素位置を特定したいという要望がある。水素位置を特定するのに中性子回折法と呼ばれるレントゲンのようなものを用いるが, 位置情報を持つ信号は微小なものであり, 特定が難しい。そこで原子核が持っている"スピン"と呼ばれる量を揃える核偏極という技術を用いることで位置情報を持つ信号を高感度で取得できる。本研究は核偏極技術を応用し, 中性子回折法で水素位置の信号を高感度で取得する手法を確立する。
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