研究課題/領域番号 |
19J40100
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
香月 雅子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 特別研究員(RPD)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 武器形質 / 誇張形質 / RNAi / 甲虫 / 付属肢 / 性選択 / 性的二型 / 画像解析 |
研究開始時の研究の概要 |
「いかにして特定の器官を大きく発達させつつ、全身で協調的な形態発生を行っているのか」という学術的課題に対し、オスの後脚と前脚がそれぞれ肥大化したフェモラータオオモモブトハムシとテナガショウジョウバエの2種を用い、 1)性選択によりオス形質が誇張化するメカニズム 2)オス形質の武器化と他形質が協働した形態変化をもたらすメカニズム を解明する。誇張形質の形成に関与する遺伝子を機能させないようにした時、誇張形質とその支持形質の形態がどのように連動して変化するかを定量化する。そして、誇張形質を用いた闘争・交尾行動に関連する支持形質の機能とオスの適応度へのインパクトを行動観察・操作実験により明らかにする。
|
研究実績の概要 |
昨年度RNAiにより誇張形質である後脚形態に対する遺伝子機能解析を行なった。しかし、誇張化が生じるメカニズムの解明には、雌雄での後脚形態変化の比較だけでなく、個体内の相同形質である前脚・中脚形態変化との比較も特定の形質だけが特殊化するメカニズムの解明には重要である。本年度では、相同形質である中脚・前脚での機能解析を行い、結果、後脚の特殊化に関わっていた遺伝子は、中脚と前脚では後脚のような形態変化は起きず、オスの後脚特異的に作用しており、つまり、武器形質である後脚の特殊化に作用していた。また、今回の研究課題で明らかとなった特殊化に関わる遺伝子の発現抑制による形態的変化は、同じく付属肢である大顎が肥大化したクワガタの一種での対象遺伝子の発現抑制によって生じた形態的変化と同様であった。つまり、甲虫では、付属肢の武器化・特殊化には部位は異なっていたとしても共通の遺伝子が関わっていることが示唆された。現在論文化に向けて執筆を進めている。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|