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脳腸相関の民族誌的研究;文化と科学の遭遇

研究課題

研究課題/領域番号 19J40193
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
研究機関京都大学

研究代表者

鈴木 和歌奈  京都大学, 人文科学研究所, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2021年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードアクターネットワーク理論 / マルチスピーシーズ / ダナ・ハラウェイ / 科学技術の人類学 / 発酵 / 人間と微生物
研究開始時の研究の概要

本研究は、先端の生命科学研究がいかに人々の身体理解を変えるか、を明らかにするものである。具体的には「脳腸相関」の科学研究と、人々の食事や運動などの健康実践の相互作用を民族誌の手法を用いて探求する。その際、複数の現場のつながりを記述する文化人類学の手法である「マルチサイテッド・エスノグラフィー」に基づいてアプローチする。フィールド調査で
は、脳腸相関の研究が盛んな日本、オランダ、英国の実験室を中心に科学研究の調査を行い、同3カ国のスーパー、レストラン、スポーツジムなどで人々の健康実践を調査する。加えて、政策文書やテレビ番組、一般書籍などを収集し、言説分析やイマジネーションの分析も行う。

研究実績の概要

調査については、コロナの状況の中で大幅に計画を変更せざるを得なかったが、できる限りデータを収集した。主に京都府、愛知県、静岡県などで発酵や食に関するフィールドワークやインタビューを行い、データを収集したほか、オンラインで科学者や微生物で服を作るデザイナーなどへインタビューを行った。当初、海外に滞在し調査を行う予定であったが、コロナ渦となり、海外での調査は断念することとなった。
成果である学術論文計5本(4本は出版済み、1本は執筆中)のうち2本は査読論文であり、そのうちの1本は英語論文かつ国際トップジャーナルに掲載されている。昨年の夏までに、科学社会学会の雑誌に、アクターネットワーク理論の展開とダナ・ハラウェイなどのフェミニズムSTSがどのように発展したかをまとめた論文が掲載された(日本語)。また、以前から書き直しを続けていた論文(英語)が、科学技術論のトップ国際ジャーナルにアクセプトされ、オンラインファーストで掲載された。また、マルチスピーシーズ人類学に関する編著本の依頼を受け、1章分を執筆した(日本語)。この編著本は令和3年の秋に出版予定である。また、科学技術社会論の教科書である『科学技術社会論の挑戦』, 第3巻 (「つなぐ」「超える」「動く」の方法論)の1章を担当し、科学技術の人類学の潮流についてわかりやすく紹介した(日本語)。こちらの教科書はすでに出版されている。また、世界思想社の出版している雑誌にエッセーを寄稿した(日本語)。
研究発表では、「京都人類学研究会」で研究発表をする機会を得た。オンラインの開催で70名ほどが聴講し、コメンテーターの山崎吾郎先生(大阪大学)や質問者から有意義なコメントを得ることができた。
一連の研究成果が評価され、科学技術社会論学会・柿内賢信賞奨励賞を受賞し、令和2年12月に科学技術社会論学会より表彰された。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2021 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Improvising care: Managing experimental animals at a Japanese laboratory2021

    • 著者名/発表者名
      Suzuki1 Wakana
    • 雑誌名

      Social Studies of Science

      巻: - 号: 5 ページ: 729-749

    • DOI

      10.1177/03063127211010223

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 実験室から 「相互の係わりあい」 の民族誌へ: ポスト-アクターネットワーク理論の展開とダナ・ハラウェイに注目して2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木和歌奈
    • 雑誌名

      年報科学・技術・社会

      巻: 20 ページ: 3-29

    • NAID

      130008060199

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小文字の倫理―知ることとケアすること2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木和歌奈
    • 雑誌名

      世界思想

      巻: 47 ページ: 16-21

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] 科学技術の人類学:多様化する「科学技術の民族誌」2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木和歌奈
    • 雑誌名

      科学技術社会論の挑戦

      巻: 3 ページ: 95-113

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] 実験室から「相互の係わりあい」の民族誌へ2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木和歌奈
    • 雑誌名

      年報 科学 技術 社会

      巻: -

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Capturing the Potentiality of Stem Cells2019

    • 著者名/発表者名
      Wakana Suzuki
    • 雑誌名

      EGOS

      巻: -

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Capturing the Potentiality of Stem Cells2019

    • 著者名/発表者名
      Wakana Suzuki
    • 学会等名
      EGOS
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [図書] 科学技術論の挑戦2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木和歌奈
    • 出版者
      東京大学出版
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [図書] 世界思想2020春 特集科学技術の倫理2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木和歌奈
    • 総ページ数
      96
    • 出版者
      世界思想社
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [備考] 鈴木和歌奈・研究者個人のページ

    • URL

      http://www.wakanasuzuki.net

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2019-05-29   更新日: 2024-03-26  

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