研究課題/領域番号 |
19K00001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 南山大学 (2022-2023) 東北大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
FONGARO ENRICO 南山大学, 南山宗教文化研究所, 教授 (90457119)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本哲学 / 美学 / 時間論 / 西田幾多郎 / 存在論 / インターカルチャー哲学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究においては、西田幾多郎の美学について、次の3点を目的として、時間論からのアプローチを行ない、同時に関連文献をイタリア語に翻訳する。 1)西田の思想の発展に伴う芸術哲学の変化を、時間論との関係において論考することを試みる。 2)晩年の西田に見られる「永遠の今」という概念のうち、特に「永遠」の意味するところについて西田の芸術論と時間論を結び、ドゥルーズを中心とした西洋美学・哲学の観点から比較・考察する。 3)上記2点を行なうために不可欠な作業である、西田幾多郎の著作のイタリア語への翻訳および注釈を順次出版し、イタリアをはじめとしたヨーロッパに向けて研究成果を発信する。
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研究成果の概要 |
本研究においては、今まであまり研究が行われてこなかった西田幾多郎の美学について、次の3点を目的として、時間論からのアプローチを行ない、同時に関連文献をイタリア語に翻訳する。1)西田の思想の発展に伴う芸術哲学の変化を、時間論との関係において論考することを試みる。2)晩年の西田に見られる「永遠の今」という概念のうち、特に「永遠」の意味について西田の芸術論と時間論を結び、ドゥルーズを中心とした西洋美学・哲学の観点から比較・考察する。3)上記2点を行なうために不可欠な作業である、西田幾多郎の著作のイタリア語への翻訳および注釈を順次出版し、イタリアをはじめとしたヨーロッパに向けて研究成果を発信する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、西田幾多郎全集イタリア語版のうち3冊(第2巻, 第6巻および『私の立場から見たヘーゲルの弁証法』)の出版、および論文の出版につながり、それをもとにコロナ禍を契機として国際的なオンライン研究ネットワークづくりを行ない、活発に研究集会を開催することができた。本研究は、間違いなく異文化間コミュニケーションを促進するものである。研究集会への参加者、あるいは論文や西田の翻訳(イタリア語版)の読者は、古典的なヨーロッパ思想とは異なる思想に触れ、多様性や他者性を理解し、異なる哲学や宗教との相互理解や出会いに積極的に貢献する可能性を見い出すことができたと考えられる。
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