研究課題/領域番号 |
19K00013
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
|
研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
土屋 貴志 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (90264788)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 研究倫理 / 研究倫理教育 / 医学研究倫理 / 731部隊 / 被験者保護 / 利益相反 / 研究費不正使用 / 研究不正 / 研究公正 / 倫理教育 / 死生学 / 道徳教育 / 応用哲学 / 医療倫理 / 研究安全 |
研究開始時の研究の概要 |
今日の研究倫理を構成するさまざまな課題が、いかにして課題として浮かび上がってきたか、という歴史的経緯を明らかにする。主に19世紀以降に画期をなした事例について、国内外の文献を調査することにより、研究に対する圧力の適正な処理(利益相反、軍事資金による研究などを含む)、研究過程における被験者(研究対象者)の保護、研究者の安全確保、実験動物の虐待防止、環境汚染防止、研究不正防止、研究費不正使用の防止、研究成果の発表における不正防止、研究成果としての製品を使う消費者の保護、研究成果の利用に対する責任(兵器への利用など)、という10の課題の歴史的背景を解明する。
|
研究成果の概要 |
今日の日本の研究倫理に含まれる「圧力の処理」「被験者保護」「研究者安全確保」「実験動物虐待防止」「環境汚染防止」「研究不正防止」「研究費不正使用防止」「発表不正防止」「消費者保護」「成果利用責任」という10の課題の歴史的背景を解明しようとした。だが新型コロナウイルス感染症流行により計画遂行が遅れ、課題の全てに関する解明は行えなかった。 それでも、生死観や健康概念、被験者保護、利益相反に関し、学会招待講演で研究成果を公表した。また、軍事医療倫理学に関して共著を執筆した。さらに、研究不正・研究費不正使用・発表不正に関し、研究成果を「研究倫理」「研究公正」 の授業に活かした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日の日本の「研究倫理」は、課題や留意事項が次々に集積される一方、それらの歴史的背景に関する学術的反省は希薄である。そこで本研究は、各課題の歴史的背景を明らかにすることで、研究倫理教育の意義の理解を一層進め、より効果的な研修や教育の開発につなげることを目指した。 本研究期間中に、生死観・健康概念・被験者保護・利益相反に関する研究成果を学会招待講演等で公表することにより、研究倫理教育の発展に貢献した。また、本務先で担当する「研究倫理」「研究公正」 の授業に、研究不正・研究費不正使用・発表不正に関する研究成果を活かし、研究倫理教育の実地での改善を果たすことができた。
|