研究課題/領域番号 |
19K00016
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
|
研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
種田 佳紀 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40610324)
|
研究分担者 |
佐藤 亮司 東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (90815466)
林 禅之 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (90846867)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 意識レベルの分類 / 道徳的地位 / 意識 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、道徳的議論における「意識」の果たす役割を倫理学、哲学、神経科学の観 点から総合的に再検討する、分野横断的研究である。近年の心の哲学および科学は、意識についての種々の精緻な概念的分析や、これまで思いもよらなかったようなデータを提供してくれている。これら現代的知見を踏まえた上で、道徳的行為者性および被行為者性概念と意識概念との結びつきを検討し、道徳的議論をアップデートすることを目指す。このような倫理学的・哲学的考察がまた、神経科学に対してもフィードバックすることが期待される。
|
研究実績の概要 |
2022年度は新型コロナ感染症への対応状況に変化があり、学会によっては対面による活動が再開されることとなった。本研究計画では、対面でのシンポジウム開催を目指したが、海外での実施は難しいと考え、研究責任者の本務校でのシンポジウム開催とすることとした。 当該シンポジウムは、「脳オルガノイドが提起するもの」というタイトルで、研究責任者(種田・倫理学)、分担研究者(林・科学哲学)に加えて、村越(神経科学・埼玉医科大学)をスピーカーに招き、分担研究者(佐藤)が司会進行・指定質問者として行った。学内外から20名ほどの参加者があり、基礎研究者から、脳神経外科の臨床医まで幅広い層からの質疑応答がある、実りあるシンポジウムとなった。また、その様子は埼玉医科大学雑誌に報告として掲載された。 また、分担研究者の林は“Human Brain Organoids and Creature Consciousness” というタイトルで、京都大学で実施されたInternational Bioethics Symposium “Ethical, Legal, and Social issues of Human Brain Organoid Research and Application”にて発表を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は2020年度にオックスフォード大学での国際研究ワークショップ開催を目指していたが、コロナ禍もあり実施に至らなかった。その後、2021年度は公開でのオンラインワークショップを、2022年度は学内でのワークショップを開催した。どちらも本研究グループにはいないゲストをお迎えしてのものであり、一定の成果はあがったと考える。しかし、海外での研究活動は実施できておらず、その点ではやや遅れていると言わざるをえない。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は、いよいよ夏に海外での研究活動を実施すべく準備が進んでいる。当初訪問予定だったJ.サヴァレスキュ教授が、オックスフォード大学から、シンガポールに移動されたため、シンガポールでの研究活動を考えている。すでに8月中旬の日程が確定しており、他の現地研究者に参加を呼びかけている段階である。
|