研究課題/領域番号 |
19K00061
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
|
研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
青木 洋司 國學院大學, 文学部, 准教授 (50780160)
|
研究分担者 |
石本 道明 國學院大學, 文学部, 教授 (20212938)
西岡 和彦 國學院大學, 神道文化学部, 教授 (80348870)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 論語 / 四書 / 訓蒙 / 国字解 / 師説 / 朱子学 / 江戸漢学 / 諺解 / 経典余師 / 儒学 |
研究開始時の研究の概要 |
江戸期に作成された『論語』注釈書・解釈書は非常に多い。その中でも初学者等のために作成された「訓蒙書」の特徴や、その普及の解明を目的とする。具体的には以下の作業を行う。 (1)各種の漢籍目録、ベータベースなどを使用した悉皆調査を行い、江戸期に作成された『論語』訓蒙書の書目を確定させ、目録を作成する。 (2)作成した目録をもとに、現存する『論語』訓蒙書は特徴などを明確にした解題を作成する。現存しない訓蒙書は、可能な限り、情報を集め、目録に反映させる。 (3)上記を踏まえ、『論語』訓蒙書の特徴、及び、普及などを含め、江戸期『論語』解釈史上の「訓蒙書」の展開を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
江戸期に多く作成され、初学者を始めとする幅広い読者層に向けた著作である『論語』の訓蒙書を研究し、以下の成果を得た。第1は、江戸期の『論語』訓蒙書171点を掲載した「研究対象文献目録稿」の作成である。第2は、現存する『論語』訓蒙書のうち、22点について、対象読者層、重要学説などの特徴を明確にした解題の作成である。第3は、『論語』訓蒙書に関する12の論考である。これらに関連する諸成果を加えて、『江戸期『論語』訓蒙書の基礎的研究』(明德出版社、2021)を公刊した。また、webサイト「江戸期『論語』訓蒙書の研究」(http://kunmou.info/)を作成し、4点の訓蒙書を公開した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、江戸期の『論語』訓蒙書は言及こそされていたが、研究されることは少なかった。本研究では、「研究対象文献目録稿」によって訓蒙書の書目を確定することができた。加えて、代表的な訓蒙書には解題・論考を作成することにより、対象読者層、重要学説を明らかににした。その結果、訓蒙書は「初学者向け」の書物群とされることが多かったが、初学者だけではなく、篤学者や講義を試みる層を対象とすることを、訓蒙書の分類としては、これまで知られていた独学・自習参考書の他にも、普及注釈書、工具書などが存在することを、それぞれ明らかにした。
|