研究課題/領域番号 |
19K00063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
田中 良明 大東文化大学, 東洋研究所, 准教授 (90709354)
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研究分担者 |
水口 幹記 藤女子大学, 文学部, 教授 (40339643)
佐々木 聡 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (60704963)
高橋 あやの 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (60734241)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 天文占 / 災異説 / 宇宙構造論 / 禁書政策 / 漢籍受容 / 文献解題 / 術数学 / 術数 / 気象占 / 占書 / 祥瑞災異思想 / 中国思想史 |
研究開始時の研究の概要 |
「天」は中国思想史上の重要概念である。本研究は、「天」の思想の中でも特に目視可能な天文変異への対応手段である天文占知識について、各時代の文献の特徴・他の思想との関係・制度的制約・文献に依存しない流伝などに注目し、その思想の形成と流布・伝播の過程を明らかにする。「天文」は目録上「術数」の一分野であるが、本研究においては「術数」という概念と、それにとらわれない思想史・社会史的な意義を問う。そうした検討によって、中国で形成された天文占知識が、前近代東アジア諸地域でいかなる受容と展開を見せたかを根本的に考察する環境を整え、隣接する諸分野間における建設的な対話と統合的な理解を可能とした基盤を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究の研究成果として、以下の三点を挙げることができる。(1)「天文占知識の史的展開」という認識が共有された各メンバーによる研究。(2)国際シンポジウムの開催。(3)21種の天文占文献の解題を作成。なお、(2)については他の研究グループとの共催である。社会状況の変化に起因して、特に(3)に注力することとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上記(1)により、天文占という占術が各時代や地域に与えた思想的影響が検討され、各時代・地域の独自性をより明らかなものとし、他分野の研究における従来的な中国思想の捉え方に対して補足を加えた。また、(3)はすでに多方の支持を受け、対象の拡張を求められており、本研究分野の進展が他分野の研究発展に寄与することを確認している。
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