研究課題/領域番号 |
19K00067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 国際仏教学大学院大学 |
研究代表者 |
生野 昌範 国際仏教学大学院大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (60512928)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | サンスクリット語写本 / 律 / 長阿含経 / 雑阿含経 / 律経 / 律経自注 / [根本]説一切有部 / ギルギット / トカラ語 / [根本]説一切有部 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ギルギットから発見されたと伝えられ、現在アメリカ合衆国ヴァージニア州の個人蒐集家によって所蔵されている新出サンスクリット語写本断簡を研究対象として、初期仏教文献のサンスクリット語テキストを写本から回収し、文献学的手法に基づいて考察する。これらのサンスクリット語写本断簡は、仏教内部の一グループである[根本]説一切有部の聖典の内の経蔵と律蔵に属しており、そのテキストは今までサンスクリット語としては現存していなかったものであるので、本研究によって[根本]説一切有部の聖典に属するサンスクリット語テキストを確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、アメリカ合衆国ヴァージニア州のプライベート・コレクションにおける126点のサンスクリット語仏教写本断簡のテキスト作成と読解研究を行なった。126点のサンスクリット語写本断簡の内訳は、『ヴィナヤ・ヴィバンガ』に属する87点の断簡と『ヴィナヤ・ウッタラグランタ』の「ウパーリ・パリプリッチャー」に属する2点の断簡、ならびに『ディールガ・アーガマ』の「アパッナカ・スートラ」に属する2点の断簡と『サムユクタ・アーガマ』に属する15点の断簡、および同定することができなかった20点の断簡である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、[根本]説一切有部の聖典に属する新出のサンスクリット語写本断簡を検討して、研究者が今後利用するにあたいするサンスクリット語テキストの基礎的資料を作成した。本研究で作成したテキストは、今までサンスクリット語テキストとしては現存していなかったものである。インドで誕生した仏教は、サンスクリット語だけではなく、種々の言語によって翻訳されて伝承されている。しかし、サンスクリット語で現存している文献は少なく、新たなサンスクリット語文献の発見は仏教研究を進展させる原動力となる。
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