研究課題/領域番号 |
19K00072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 花園大学 |
研究代表者 |
師 茂樹 花園大学, 文学部, 教授 (70351294)
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研究分担者 |
出口 康夫 京都大学, 文学研究科, 教授 (20314073)
護山 真也 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (60467199)
守岡 知彦 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (40324701)
白須 裕之 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (30828570)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 仏教論理学・認識論 / 因明 / 比較哲学 / 仏教論理学 / 現代論理学 / 情報学 |
研究開始時の研究の概要 |
仏教論理学(因明学)は、インド論理学に由来し、東アジアでも長く研究されてきた論理学的伝統である。その研究は従来、文献学的研究が主で、一部を除くと論理学者・哲学者の研究対象にはなってこなかった。しかし近年、現代論理学との比較研究が国際的に進みつつある。本研究では、現代論理学や情報学などの研究者が仏教論理学を解明に取り組むことができるような研究基盤の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
仏教論理学(因明)の研究者と、現代哲学、情報学等の研究者による研究集会を通じて、(1)論理学において必須の否定の問題、(2)論証を成立させるととともに記号と意味との対応付けの理論でもあるアポーハ(他の排除)論の問題、(3)日本の因明学において重視された四相違(四種類の矛盾)が因明の根本的な性質に関わる可能性、(4)四句分別(テトラレンマ)の論理学的、哲学的含意、(5)仏教論理学を現代の哲学的課題に対して応用する可能性などについての議論を深めることができた。加えて、哲学と仏教学が対話をしていた明治期の仏教論理学研究(村上専精、大西祝など)についての研究を進めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、グローバル化の進展に伴い、異文化間の対話が求められている。また、AI(人工知能)やロボットなどの進展とともに、認識や知識などについて根本的、批判的に検討する哲学に対する注目が高まっている(GoogleやAppleなどが哲学者を雇用しているのはその一例である)。AI等はグローバル企業によって開発、流通しているものであるため、これらの議論においても、非西洋的な視点の導入が求められている。本共同研究は、このような国際的、学際的な議論を可能とする基盤を基礎づけるためのものとなる。
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