研究課題/領域番号 |
19K00073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
石井 真美子 立命館大学, 文学部, 教授 (40533154)
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研究分担者 |
村田 進 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (30532262)
山内 貴 立命館大学, 文学部, 非常勤講師 (20838065)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 出土文献 / 中国古代思想 / 中国古代兵法 / 竹簡 / 中国古代兵書 / 銀雀山漢墓竹簡 / 兵学 / 訳注 |
研究開始時の研究の概要 |
中国で1972年に発掘された銀雀山漢墓竹簡は、約2000年前に書かれたもので、『孫子兵法』の古い姿を残すなど貴重な文献である。主に兵学に関わる、現在伝わっていない書も多く含まれ、中国古代の思想の変遷や書籍の編纂過程を窺うことができる。しかし、整理・解読が十分とはいえない状態で、未整理の断片も多い。研究代表者らはこれまで未整理の断片も含め全体像を見据えた研究を行い、解読して注釈を附した「訳注」を発表してきた。本研究では、これまでの成果をまとめて出版し、さらに引き続き残りの文の訳注および考察を行なう。
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研究成果の概要 |
1972年に中国山東省銀雀山前漢墓より出土した竹簡本のうち、政治および軍事について述べた佚書五十篇について、2014年より訓読・注釈・現代語訳を発表してきた。それらをまとめて修正加筆し、また、それらの篇に見られる軍事思想を考察した論文を収めた『銀雀山漢墓竹簡〔貮〕論政論兵之類訳注』を出版した。これらの篇は現代には伝わっていなかったもので、戦国時代から漢代初期にかけての軍事思想の一端を明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、中国で陸続と発見されている出土文献はこれまで伝えられてこなかった佚書を含み、中国古代の学術・思想の様相を知る上で大変貴重なものである。また、古代の漢字の使われ方や音韻を研究する上でも重要である。日本ではまだ新出出土文献に関してのまとまった研究書が少なく、特に訳注書は少ない。今回の訳注書出版によって、日本にも大きな影響を与えた中国古代の思想を解明し、また古代の書籍の形態を考察する材料を提供できた。
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