研究課題/領域番号 |
19K00074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 筑紫女学園大学 |
研究代表者 |
川尻 洋平 筑紫女学園大学, 文学部, 准教授 (70712206)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 再認識派 / 『主宰神の再認識反省的考察注』 / 『アンヴァヤディーピカー』 / アビナヴァグプタ / ナーターナンダ / カルナータカ / 『パラートリンシカー・ラグヴリッティ』 / シヴァ教 / 南インド / 『主宰神の再認識詳注』 / 写本 / 『パラープラーヴェーシカー』 / ウトパラデーヴァ / クシェーマラージャ |
研究開始時の研究の概要 |
アビナヴァグプタの『主宰神の再認識反省的考察』に対して南インドで著された註釈『主宰神の再認識反省的考察注』の冒頭から第一章第五日課第九偈までを、複数の写本およびトランスクリプトを用いて文献学的に研究する。これによって、カシュミールの一元論的シヴァ教神学が、南インドにおいてどのように受容されていたのかを解明する。また同註釈に引用される文献群を精査することによって、著者が活躍した時代や地域に加えて南インドで共有されていた文献群を明らかにする。
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研究成果の概要 |
カシュミールで発達したシヴァ教再認識派の神学体系が、南インドでどのように受容されたのかを明らかにした。南インドで著されたシヴァ教神学文献は多くが未出版であるため、それらの写本を蒐集し、電子テキストを作成した。そして、南インドで著された再認識派文献の注釈の著作背景や特徴を明らかにすることによって、南インドの社会状況や南インドの学匠の間で共有されていた情報を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『反省的考察注』や『アンヴァヤディーピカー』などの従来の研究に利用されていない資料を多く用いた点に意義がある。そして、カシュミールから伝えられた再認識派文献に対して南インドで著された諸注釈に見られる再認識派神学体系の理解を検討し、それらの諸注釈に引用される文献群を網羅的に調査することを通じて、当時の南インドの社会状況や南インドの学匠に共通する知的背景を明らかにするための一資料を提供できた。
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