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米国キリスト教福音派による社会貢献運動:貧困問題への取り組み

研究課題

研究課題/領域番号 19K00083
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01030:宗教学関連
研究機関麗澤大学

研究代表者

堀内 一史  麗澤大学, 国際学部, 特任教授 (60306404)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードキリスト教福音派 / 宗教右派 / ジェリー・ファルウェル / 新福音派 / ビリー・グレアム / 福音派左派 / ロナルド・サイダー / 社会的関心 / 貧困 / 回心 / 預言者 / ミレニアリズム / キ原理主義原理主義 / 貧困問題 / 福音派右派 / 共和党 / 民主党
研究開始時の研究の概要

2006年の中間選挙における共和党の大敗以来、保守的福音派はその勢力を削がれ、2009年にリック・ウォーレン牧師が宗教右派は死んだと宣言したものの、2016年の大統領選挙において米国の福音派の81%がトランプ大統領に投票した。また、2008年の大統領選挙では福音派左派が躍進し、オバマ政権の樹立に大きく貢献したとされるが、環境分野では、宗教右派からの圧力のために、リチャード・サイジックの全米福音派協会の副会長辞任に象徴されるように左派の運動は大きな痛手を被った。本研究は、社会貢献を実施する代表的組織への実地調査を踏まえ、保守的福音派および福音派左派の貧困問題への取り組みについて比較検討を加える。

研究成果の概要

米国キリスト教福音派は多様であり、終末思想に関わる救済観によって貧困観、貧困撲滅に対する関わり方は異なる。ジェリー・ファルウェルなどの原理主義および宗教右派やビリー・グレアムなどの新福音派は回心を重視し、個人的罪の贖いにより貧困から脱却できるという点で一致していたが、原理主義者のファルウェルは1970年代後半以降、貧困は自由主義経済により解決できると考えるようになった。一方、ロナルド・サイダーなどの福音派左派は回心による個人的罪の贖いを重視するとともに、社会改革による社会的罪の贖いも重視した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

宗教右派などの宗教・政治の保守化に焦点を当てた研究が多くなされる中で、宗教的保守であっても政治的にはリベラルな福音派左派に関する研究はあまり研究者の関心を惹きつけて来なかった。しかし、オバマ政権樹立の背景には、若者層や無神論者のほか、福音派左派の存在が明らかになった。本研究の希少性に学問的意義がある。
また本研究は、福音派左派の成立の経緯および運動内容を記述することで、この運動が今後の米国社会や政治に及ぼす影響を読み解く一助となるという意味で、社会的・政治的意義を有する。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 「汝らのうちに貧しきものなからん」:米国キリスト教福音派の社会的関心および 貧困観に関する基礎的研究2022

    • 著者名/発表者名
      堀内一史
    • 雑誌名

      麗澤大学紀要

      巻: 105 ページ: 49-60

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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