研究課題/領域番号 |
19K00088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
岩崎 真紀 松山大学, 経済学部, 教授 (10529845)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ムスリム学生 / 宗教的多様性 / 大学の国際化 / 多文化共生 / 異文化理解 / 日本 / イギリス / カナダ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本、カナダ、イギリス、フランスの大学における宗教的多様性への配慮に関わる取り組みの現状と課題について国際比較調査研究を行い、改善のための方策を導き出し、日本の大学の国際化に寄与することを目的としたアクションリサーチを実践する。先行研究には、日本のみ、もしくは日本とオーストラリアの二国間の研究にとどまるものがみられるが、本研究は、日本、カナダ、イギリス、フランスを対象とする。また、ほとんどの先行研究はムスリム学生と国際担当教職員に焦点をあてているが、本研究はそれに加え、欧米出身の外国人学生、また日本人学生も調査対象とする。さらにキリスト教やユダヤ教等、他の宗教も視野に入れる。
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研究実績の概要 |
当初の2022年度研究計画はつぎのようなものだった。①国内外の大学の宗教的多様性に対応するための取り組みの現地調査。【国内】東京都立大学南大沢キャンパス調査1日×3回、宮崎大学木花キャンパス調査1日×2回【国外】フランス:EPITA、モンペリエ大学調査、文献収集。②調査準備・データ整理と分析。③文献収集。④『異文化間研究』への投稿。 しかし、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、国外はもちろん、在住自治体以外の都道府県・市町村への渡航も実施できなかった。そのため、2022年度の調査はおもにウェブサイトやZoom等を用いたオンラインで実施した。具体的にはつぎのとおりである。①大学やモスクの調査:【国内】愛媛大学の礼拝スペースについての聞き取り調査、松山マスジド(モスク)訪問調査。【国外】2019年度に現地調査を実施したイギリス・リバプール大学、カナダ・マギル大学およびコンコルディア大学の礼拝スペースやハラール食堂等について、また、大学近辺のモスク、キリスト教会の分布状況について、インターネット上での情報収集を継続した。これら以外に、イギリスや日本に住むムスリム、エジプトに住むコプト正教徒と、Zoom等を通じた研究・教育面での交流を行った。 ②調査準備・データ整理と分析:次回現地調査の目途が立たないため、おもにデータの整理と分析に従事した。③文献収集:日本で手に入る文献(含海外からの取り寄せ)を収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、国内外の現地調査がまったくできなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの世界的感染拡大により、国外渡航はもとより、在住県以外の都道府県への移動に関しても、いまだ事実上難しい状況にある。この状況に変化の兆しはないため、おそらく2023年度も当初計画していた海外の大学の現地調査は実施できないと思われる。国内の大学の現地調査に関しては、状況が向上し、安全が確認できた場合に限り、延期している大阪大学吹田、豊中両キャンパスや秋田教養大学を含め、渡航可能な地域にある大学を選び、現地調査を行うこととする。また、現状では現地調査が可能な愛媛大学と松山マスジドについては、調査をつづける。
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