研究課題/領域番号 |
19K00102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
イ ヨンスク 一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (00232108)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | モダンダンス / 身体と近代 / 身体的越境 / 身体的越境と近代 / アジア的身体と近代 / 民族美学 / 近代的身体と芸術 / 東アジアの文化的交流と変容 / 石井漠と崔承喜 / 東アジア近代舞踊と身体的越境 / 東アジアの近代舞踊 / 越境する身体と文化 / 文化的・身体的越境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近代日本を代表する舞踊家石井漠(1886―1962)、そして石井漠の弟子である朝鮮の崔承喜(1921-1969)と台湾の蔡瑞月(1921-2005)、三人の舞踊家の芸術活動と足跡を詳細に追うことによって、近代東アジアにおける越境する身体の美學がナショナル/トランスナショナルの問題系とどのように相応しているかを明らかにする。研究対象とする時期は石井漠が舞踊家として本格的に活動し、崔承喜と蔡瑞月が石井漠のもとに弟子入りした1920年代から冷戦期の1960年代までにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、近代日本を代表する舞踊家石井漠と石井漠の弟子である崔承喜の芸術活動と足跡を追うことによって、近代東アジアにおける越境する身体の美學がナショナル/トランスナショナルの問題系とどのように相応しているかを考察した。本研究の主な成果は、次の二点である。まず日本のモダンダンスと朝鮮のモダンダンスの成立と受容のプロセスを究明することによって、文化的ヘゲモニーは必ずしも政治的力によって決定されることではないことを明らかにした。また日韓のモダンダンスにはそれぞれの<民族美学>が敷かれていて、身体的越境は<民族美学>と響きあいながら行うことを具体的な事例研究を通して考察したことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のもっとも重要な学術的意義は、学際的な研究であることである。これまで学際的研究の大切さは強調されてきたが、<身体>と<歴史・社会>そして<美学>をむすぶ研究は少なった。本研究は、モダンダンスを軸に近代東アジアの身体的越境/政治的ヒエラルキーとヘゲモニーの関係を具体的な事例研究で明らかにした。また日本、韓国、欧米の学会で研究成果を発表することによって、今後さらに国際的研究の可能性を広げることができた。
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