研究課題/領域番号 |
19K00109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
ラム ウィンカン (林永強) 獨協大学, 国際教養学部, 教授 (90636573)
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研究分担者 |
浅見 洋 石川県立看護大学, 看護学部, 名誉教授 (00132598)
志野 好伸 明治大学, 文学部, 専任教授 (50345237)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 西田哲学 / 中国哲学 / 日本哲学 / 古典儒教 / 倫理学 / 道徳感情論 / 西田幾多郎 / 儒教 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は古典儒教という視座から、三つの課題を中心に、西田倫理学における人格実現説の形成と意義を再検討する。一、西田はどのように古典儒教の言説を取り入れ、人格実現説を樹立したのか。二、西田はどのように古典儒教の倫理学を変化させたのか。三、古典儒教と交錯した西田の人格実現説が倫理学そのものに対してどのような意義をもつのか。
現行の西田幾多郎全集の諸版のみならず、2015年より整理し始めた「西田幾多郎未公開ノート類」をも利用するという方法を取ることで、西田倫理学の最新研究像を開拓する。人格実現説における古典儒教の受容史を明示する一方、西田の倫理学自体への創造的な貢献を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は古典儒学との交差という視点から、西田倫理学における人格実現説を見直そうとする。以下は主な成果である。一、西田倫理学においては、多く触れていた誠、中庸、知情意などの概念を整理し、人格実現説との関係を再吟味した。二、2015年より発見された未公開資料を使用し、倫理学に関する西田の講義ノードを含め、西田倫理学研究の新局面を開拓しようとした。三、西田倫理学と古典儒教との関係を明らかにした上、倫理学、特に道徳感情論との接点に注目し、倫理学そのものへの意義を掘り出しそうとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一、これまで注目されていたかった西田倫理学、特に古典儒教との関係を明らかにした。二、『西田幾多郎全集』の諸版のみならず、2015年より発見された「未公開資料」も使用し、西田倫理学の新地平を開こうとした。三、西田倫理学と古典授業との交差により、倫理学そのもの、特に道徳感情論という側面からみた意義も開示した。
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