研究課題/領域番号 |
19K00121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
森 新之介 早稲田大学, 高等研究所, その他(招聘研究員) (80638718)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 浄土教 / 浄土宗 / 法然房源空 / 選択本願念仏集 / 醍醐本 / 選択要決 / 専修念仏 / 法難 / 夢中対面 / 専修念仏政策 / 蓮胤鴨長明 / 発心集 / 興福寺奏状 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの浄土教学や浄土宗学には、「法然の時代(平安末期~鎌倉初期)の浄土仏教については法然しか考察対象にしない」という重大な欠陥があった。本研究では、鎌倉時代に浄土仏教が如何に展開したかという実態を解明するため、当時の在家や晩年出家のアマチュア浄土仏教者や、漢学思想からの影響にも注目する。そして、その他の法華仏教や禅仏教などの研究にも応用可能な、思想史研究の新たな方法論へと昇華させる。
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研究成果の概要 |
本研究によって、研究者であれば誰でも調査できるような大学図書館でもなお史料発掘の余地があることや、学界既知の史料であってもなお活用の余地があることを確認できた。また、法然房源空の主著『選択本願念仏集』が当初から浄土宗内で広く重んじられていたとか、源空はある夜の夢で半金色の善導と対面したとかの数百年来の通説にも修正を迫った。以上の成果は諸学会で研究発表し、査読付きの論文や研究ノート、校注などとして刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの研究者に活用される醍醐本『法然上人伝記』の成立過程について分析し、勢観房源智に由来する箇所は全体の一部分だけらしいことなどを論証できた。また、鎌倉後期の作でないかとも疑われてきた『選択要決』は、嘉禎2年(1236)に源智が撰述したものと見てよいことを論証するとともに、学界未知の同書写本(佛教大学附属図書館浄教寺文庫蔵)を紹介翻刻して学界に便を供することができた。
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