研究課題/領域番号 |
19K00123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | LEC東京リーガルマインド大学院大学 |
研究代表者 |
春日 潤一 LEC東京リーガルマインド大学院大学, 高度専門職研究科, 准教授 (20639041)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | R・G・コリングウッド / オックスフォード実在論 / J・クック・ウィルソン / 初期分析哲学史 / 分析論争 / 知覚の哲学 / ケンブリッジ分析学派 / 哲学方法論 / 哲学史叙述 / クック・ウィルソン / S・ステビング / イギリス新実在論 / 分析哲学史 / オックスフォード哲学 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの20世紀英語圏哲学史の理解には、「第二次大戦前/後」と「分析哲学/大陸哲学」という時間的・空間的な2つの裂け目があると言える。本研究は、この2つの裂け目の交錯点に位置すると思われるR・G・コリングウッドの哲学を、20世紀イギリス哲学史により正確に位置づけることで、我々の哲学史理解の裂け目を縫合することができるのではないかという問いに根ざすものである。 そこで本研究では、分析哲学の発展が著しかった1930年代に、コリングウッドとオックスフォードを中心とする分析哲学者たちとの間の議論の展開を分析することで、20世紀イギリス哲学史の連続的な理解を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、20世紀前半のイギリス哲学史におけるR・G・コリングウッドの哲学の位置づけ明確化し、当該時期のイギリス哲学史理解の再検討をすることを目的として遂行された。 本研究の研究期間中、邦語論文1本、国際学会報告2本、国内学会報告2本の発表を行った。また、上記の国際学会報告の一つは、オックスフォード実在論に関する国際的な論文集の刊行企画に招待され、寄稿論文を準備中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、今日の英語圏哲学の主流をなす分析哲学の黎明期たる20世紀前半のイギリス哲学について、これまで十分に哲学史的な位置づけが与えられこなかったR・G・コリングウッドの哲学史的位置づけを解明することによって、より包括的な歴史的理解の可能性を切り拓いた点にある。具体的には、知覚の哲学と「分析」概念という2つのトピックについて、コリングウッドがオックスフォードの実在論者、さらにはケンブリッジ分析学派の哲学者らの議論にコミットしながら展開した哲学的立場は、ユニークな位置を占めていたことを解明した。本研究の成果は、20世紀のイギリス哲学史をより連続的に理解するための出発点となると考えられる。
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