研究課題/領域番号 |
19K00135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
中原 ゆかり 愛媛大学, 法文学部, 教授 (00284381)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 音楽人類学 / 太鼓 / 太鼓音楽 / 組太鼓 / 創作太鼓 / 世界音楽 / 伝統 / 創造 / 身体 / 新型コロナ |
研究開始時の研究の概要 |
戦後誕生した太鼓音楽(組太鼓、創作太鼓)は、国内外に著しく普及して「世界音楽」となり、地域においては伝統的な「民俗芸能」の地位を獲得した。本研究では、国体や万博、オリンピック等の大小のイベントを利用して、次々とヨコの関係を構築し、女性や幅広い年齢層の参加を促し、新たな太鼓職人を生みながら普及、発展してきた状況を、実証的に論じていく。
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研究成果の概要 |
2019年度末より新型コロナの影響で現地調査は不可能となったため、研究方針を次の三点に変更した。(1)以前から付き合いのある太鼓のグループに対象を絞り、過去の調査資料の内容をメールや電話、手紙等で確認しながら、論考にまとめた。(2)過去に採集した映像音響資料のデジタル化をすすめ、必要に応じて担い手たちと共有した。(3)コロナ禍の太鼓グループの活動について、ネットやSNSを利用して調査、記録した。特に2020年の東京で開催されたWTCは世界の太鼓グループが一同に会する初めての機会であり、コロナ禍の状況も相まって、担い手たちが太鼓を打つことの意義を考える重要な機会となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナ以降、現地調査はできなかった。担い手たちは、活動は制限されたが、太鼓を打つことの意義を考え、グループの歴史を知り、他と繋がる意義を考える期間ともなった。本研究の特徴は、論考に関連する資料や、映像音響のデジタル化資料を、研究代表者と担い手たちとが共有してきた点にある。その結果本研究には、(1)太鼓音楽の記録を残すという学術的な意義、(2)担い手自身が自分たちのグループの歴史を知ることで、太鼓音楽の社会的=文化的意義を考えることができる、という二つの側面があるといえる。なお、古い音響資料の共有により、消えていたレパートリーを復活させたという事例もみられたことを付け加えておきたい。
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