研究課題/領域番号 |
19K00139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
早川 陽 昭和女子大学, 生活機構研究科, 准教授 (20739007)
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研究分担者 |
塚本 麿充 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00416265)
歌川 光一 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50708998)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 美術・文化愛好者 / 学校外教育 / 西洋/漢学/日本 / 生活文化 / 盆栽 / 趣味大観 / 余暇・余技 / シリアスレジャー / 盆栽史 / 社会教育 / 音楽活動 / 余技 / 南画趣味 / 通信教育 / 近代日本余暇史 / 自然と盆栽 / 小品盆栽 / 盆栽趣味の流行 / アマチュア / 音楽文化 / 生涯学習論 / レジャー・スタディーズ / 高等女学校 / 近代文人画 / 南画鑑賞 / レクリエーション / 余暇 / 趣味 / 美術文化 / 陳列会 / 美術・文化 / 愛好者 / カルチャーセンター / 近代日本 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、近代初期日本における美術・文化愛好者の再生産過程を、学校外での教習活動に着目して解明することにある。学術的独自性は①中上流階級文化のあり方が確立していなかった近代初期日本に着目する、②「西洋/漢学/日本」という観点から美術・文化愛好について考察するために学校外の教習活動に着目する、といった点にある。また、美術史、教育史、社会史を包括する学際的テーマとなっている。 研究計画として①愛好者の整理とその分析、②民間の特定の団体、会、社中等の活動実態の掘り起こしと通史の作成、③美術・文化愛好に関わる学校外教育メディアの分析、④中・高等諸学校の校友会・同窓会雑誌の分析、を想定している。
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研究成果の概要 |
本研究は、日本における美術・文化愛好者の再生産過程を、学校外での教習活動の実態から明らかにすることを目的としてきた。美術・文化を主に、美術と盆栽、漢学、生活文化の3領域に分類した上で、愛好者増加と趣味縁形成の過程を確認した。愛好者の実態を把握する基礎資料として、鶴橋泰二編『趣味大観』(趣味の人社、1936年)等を共有し、資料・文献収集を行い、研究会(研究部会)を4回実施、論考の執筆、発表を進めた。明治から昭和に至る美術・文化愛好者の再生産過程には趣味流行の盛衰と各領域の価値を交差させる状況が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、日本近代の美術・文化愛好者の再生産過程を、学校外での教習活動の実態、特に美術文化(美術と盆栽、漢学、音楽文化の3領域)から、愛好者の層と趣味縁形成の過程を確認したことにある。社会的意義としては、研究会(研究部会含む)4回を実施し、論考の発表を行い、シンポジウムの計画や著書の執筆を進めた。明治から昭和に至る美術・文化愛好者の再生産過程には趣味流行の盛衰と領域を変化させて価値を交差させてきた状況がある。本研究では、「盆栽」「南画」「音楽文化」の分野から考察を進めたが、余暇・趣味における社会教育の見直し、生涯学習の再考に繋がる可能性がある。
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