研究課題/領域番号 |
19K00140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | サイバー大学 (2022) 大正大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
由井 恭子 サイバー大学, IT総合学部, 准教授 (90734509)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 中世楽書 / 體源鈔 / 管絃講 / 仏教説話 / 芸能説話 / 十種供養 / 豊原統秋 / 寺院芸能 / 楽人 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、楽書『體源鈔』を中心に①楽書(『教訓抄』『続教訓抄』)から『體源鈔』に伝わっている伝承、②『體源鈔』で新たに取り入れられた伝承、③笙の家豊原家に伝わる伝承、④応仁の乱前後の宮中(京)方楽所の実態、⑤寺院芸能の具体的様子、⑥豊原統秋の法華信仰について明らかにする。
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研究実績の概要 |
2022年度は『體源鈔』索引の作成作業、寺院における芸能の調査を中心に行った。また、音楽が仏教儀礼にどのような役割を果たしているかについて考察した。 ①2019年度、2020年度に『體源鈔』の語句についてデータを収集した。そのなかで、2021年度には『體源鈔』書名索引を作成し、報告することができた。2022年度はそのほかの項目についても、索引の作成作業を継続して実施した。書名以外の項目についても索引を作成することにより、『體源鈔』にどのような内容が記載されているかを明らかにすることができる。そのデータを分析することで、楽書を含む『體源鈔』の構成や、成り立ちについての研究を深めることができると考えている。 ②音楽が仏教儀礼のなかで、どのような役割を果たしているかについて考察した。具体的には、芸能説話を多く含む『古今著聞集』や『文机談』を対象とし、説話のなかで、臨終の際に音楽を奏でている場面について考察した。臨終の際に演奏された音楽について、『體源鈔』を含む楽書などから分析した。その結果、それらの音楽が管絃講として著名な『順次往生講式』にも採用されている曲であることや、弥勒信仰と関わりの深い曲であることなどが分かってきた。このように臨終の際に奏でられた音楽が、仏教儀礼と深い関わりがあることを明らかにした。そして、仏教儀礼と関わりの深い曲を臨終の際に演奏することにより、管絃講を行っている様子を描いているのではないかと指摘した。②について、『鴨台国文学』第2号に報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年度は感染症対策により調査活動が制限されたため、予定より研究が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は作成途中になっている『體源鈔』索引作成作業を進めていく予定である。また、常楽会、管絃講などについて、寺院資料や歴史資料などを調査し、分析を進めたいと考えている。
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