研究課題/領域番号 |
19K00151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
増野 亜子 (城島 亜子 / 増野亜子) 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (50747160)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 伝統芸能 / 伝統音楽 / 身体 / 相互作用 / 一体感 / 共同体 / インドネシア / 音 / 芸能 / バリ島 / 関係性 / 音楽 / 舞踊 / 社会 / 身体性 / 空間 / パフォーマンス / 運動 / 影絵人形芝居 / 即興 / ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
音楽や舞踊において音は身体に、身体は音に働きかけて、人と人との「あいだ」に身体的・心理的・社会的関係を築く。特に儀礼や祝祭の場で複数の身体が連動し、人々の「あいだ」の関係性が相互接続される時に生み出される「つながり」の感覚は、上演の枠を超えた社会的ネットワークとしての共同体を構築する。 本研究は東南アジアの伝統芸能を対象に、現地調査、実践的参与観察、文献調査を通して、音楽や舞踊において音と身体の「あいだ」で生じるミクロなやりとりを分析し、それらの相互作用を通して人と人、身体と身体がどのような「つながり」を生むのか、そのつながりはマクロな社会的文脈とどのように相互作用するのかを考察する。
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研究成果の概要 |
本研究はインドネシアの伝統芸能を対象に、演者と演者、演者と観客、演者とモノの間で生じる相互作用とそこから生じる一体感を、音と身体の連動に焦点をあてて考察した。現地調査及び芸能者との共演、関連領域における文献調査から、演者が他者の生み出す音と身体動作に細やかに対応し、協働する特別な身体性を、経験と訓練によって習得する過程、および音と身体の緊密な相互作用が複雑なネットワークを構築して上演を生み出す過程を分析した。また芸能が生み出す音と身体の一体感は美学的に重視されるだけでなく、しばしば共同体のアイデンティティ表象に貢献することを明らかにした。研究成果は論文、公開公演及び録画によって公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
芸能が生み出す一体感は一般に広く認識されているものの学術的な研究対象になることが少なかった。本研究は特に音と身体のミクロなやりとりに焦点を当てて、複数の演者の協働する過程を分析し、バリの伝統芸能が細やかな相互作用の中から生み出されていることを明らかにした。「舞踊」と「伴奏音楽」という既成概念や役割分担をいったん離れて、芸能の現場で生じるあらゆる音と身体の間に相互的ネットワークが築かれる可能性を考える、という本研究の視点は、インドネシア以外の芸能研究全般においても今後分析と議論の足がかりとなることが期待され、舞踊・音楽・芸能の研究を横断する包括的な方法論的な発展に貢献するものである。
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