研究課題/領域番号 |
19K00163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
石岡 良治 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (90399121)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アニメ / アニメーション / メディア芸術 / 表象文化論 / 芸術哲学・芸術論 / 映画史 / 身体 / ジャンル論 / アダプテーション / ポストモダニティ / 映像文化 / 実写映画 / メディアミックス / 映画批評 / ジェンダー / コンピュータグラフィック / 大衆芸術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、日本のアニメーションについての理論的言説、とりわけ「アニメAnime」にかかわる言説を歴史的に検討することで、日本のアニメーションおよび「アニメ」の特性についての基礎認識を確立することである。近年の国際的なアニメ受容をふまえると、国内の言説に加え、英語圏などにおけるメディア理論的研究を調査することによって、日本のアニメーション研究における理論的言説研究をさらに推し進める必要がある。また国際社会において存在感をみせる日本文化の一つとしてのアニメーションおよび「アニメ」について、形式的・制度的特性の歴史的変遷を調査することで、日本特殊論に陥ることなくその魅力を分析することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本のアニメーションおよび「アニメ」についての理論的言説を、実際のアニメの実践について、制作者から得た知見などを検討しつつ歴史的に分析した。「アニメーション」概念そのものが、実写映画と対比される数々の特性をもつ映像実践をグループ化することでうまれたことを確認した上で、マンガやゲームなどのアダプテーションが常態である日本の「アニメ」が、テレビ番組やヴィデオソフトなどのフォーマットとともに歴史的に展開してきたことについて考察した。また日本国内外のファンカルチャー研究やメディア理論を中心とした近年の「アニメ」をめぐる分析についての調査によって、その位置付けが変容を続けていることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では日本のアニメーションおよび「アニメ」に関する理論的言説を、主として英語圏における批評的文献を調査しつつ検討した。またテレビアニメを中心とする膨大な作品群をグループ化しつつ、制作者や研究者と意見交換することで、日本国内外における「アニメ」をめぐる了解の差異が幅広い受容をもたらしていることを確認した。さらに「アニメ」を歴史的視座から理解することの重要性を広く喚起すべく、著作や論文を発表した。
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