研究課題/領域番号 |
19K00166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 栃木県立美術館 |
研究代表者 |
木村 理恵子 栃木県立美術館, 学芸課, 特別研究員 (10370868)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日本近代美術史 / 日本近代版画 / 日本近代版画史 / 美術史 / デモクラート美術協会 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、内間安セイと俊子の創作内容について可能な限り詳細に跡付け、その美術史的な考察を試みる。そして、それらを戦後のアメリカ占領軍下における文化政策やアメリカにおける日本人美術家たちの活動の中に位置づけ、内間夫妻の交友関係が1950年代から60年代の日米の文化交流の一端を示すものであったことを明らかにする試みである。
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研究成果の概要 |
本研究は、内間安セイと俊子を中心とした、日米の美術家たちの国際交流から戦後の日本版画史ならびに日本美術史の一側面を明らかにする試みであった。が、長期化したコロナ禍の直接的および間接的な影響により渡米しての調査が出来なくなり、国内での調査を進めた。その結果、内間夫妻以外にも国際的な美術の交流に寄与していた美術家たちが少なくないことと、その具体的な交友関係の一端が見えてきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1950年代から60年代にかけて、欧米での日本版画ブームを契機として国際的な展覧会が多く開かれるようになり、版画家たちが人気を博していった。それは日本における美術史的な展開にも大きな影響を及ぼしている。草創期の公立美術館の所蔵作品の内訳として版画が最も多く含まれていたことは、この時代にこうした美術の国際交流があったことと、その中心となった版画の重要性が増したことによって裏付けられる。 日本における1960年代から70年代にかけての美術領域の発展には、アメリカとの交流が一定の役割を担っていたと考えられる。それは、版画の隆盛だけでなく、美術マーケットの成立など、美術界の様々な動向に寄与していた。
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