研究課題/領域番号 |
19K00172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 東京大学 (2021) 神戸大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
増記 隆介 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10723380)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 仏画 / 世俗画 / 聖性 / 聖と俗 / 作画技法 / 平安時代 / 北宋時代 / 普賢菩薩像 / 後白河院 / 蓮華王院宝蔵 / 後堀河院 / 鳥獣戯画 / 正倉院 / 普賢菩薩 / 肖像画 / 孔雀明王像 / 生身信仰 / 唐宋絵画 / コロンビア大学 / 宋代絵画 / 技法 / 北宋 |
研究開始時の研究の概要 |
従来、仏画の制作目的やその信仰背景については、その依拠する図像や経典を特定することにより明らかにされてきた。本研究の目的は、作画技法を詳細に調査、検討することによって技法が本来的に有する属性、すなわち絵仏師によるもの、絵師によるもの、さらには素人画家によるものを見極め、主題と技法の「ずれ」に注目する。そして、そこに込められた意図、例えば、仏画に世俗画の技法を用いることにより仏画に現前性を付与すること、逆に名所としての春日野を描く世俗画の伝統に仏画の技法を用いることにより春日曼荼羅が成立するように、世俗画に聖性を付与すること等を検討し、その背景に広がる信仰の様相を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、平安時代における仏画制作、特に12世紀のそれにおいて、本来世俗画的な絵画(肖像画、山水画、花鳥画等)に用いられていた絵画技法がどのように取り入れられ、さらにその取り込みにどのような意図、宗教的な背景があったのかを明らかにすることを目指し、主に同時代の中国絵画等との比較を通じて、その意義と我が国における仏画制作の特性について調査、考察し、所定の成果を得たものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国宝「普賢菩薩像」(東京国立博物館)に代表される平安時代後期の仏画には、本来世俗的な絵画(肖像画や絵巻物等)に用いられる技法を意識的に取り入れたものがある。そのような技法の採用がどのような意図、信仰的な背景を伴って行われたものであったのか、特に上記の普賢菩薩像の修理プロジェクトに関わることで得られた新たな情報を取り入れながら明らかにし、我が国における仏画制作の重要な側面を浮かび上がらせた。
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