• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

フェリペ3世期の宮廷美術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00177
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01060:美術史関連
研究機関上智大学

研究代表者

松原 典子  上智大学, 外国語学部, 教授 (10338428)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードスペイン黄金世紀 / フェリペ2世 / フェリペ3世 / 宮廷彫刻 / レオーネ・レオーニ / ポンペオ・レオーニ / カール5世 / フェリペ3世 / スペイン彫刻 / スペイン宮廷美術 / スペイン・ハプスブルク家 / フェリペ2世 / 宮廷肖像 / 宮廷肖像画 / エル・グレコ / スペイン美術
研究開始時の研究の概要

スペイン王フェリペ3世期の美術は、フェリペ2世、同4世期という前後の治世がスペイン美術の黄金時代として大いに注目されてきたのとは対照的に、その間に挟まれた停滞期として長く等閑視されてきた。しかし近年は歴史学を中心にこの時代の見直しが進んでいる。本研究では先行する基礎研究の成果に依拠しつつ、同時期の政治・社会・宗教的変化が美術にどう波及したのか、それによって形成されたフェリペ3世期の美術の特質とは何なのかを明らかにしようとするものである。具体的には宮廷周辺の宗教画と肖像画に関する3つの個別課題を設定し、スペイン、オーストリアでの作品調査と資料収集・分析を通して、その解明に取り組む。

研究実績の概要

本研究では、17世紀初頭のフェリペ3世期の宮廷美術に焦点を当て、研究蓄積が豊富な前後の治世(フェリペ2世期、フェリペ4世期)との比較検討を取り入れつつ、フェリペ3世期の美術の特性を明らかにすることを目指している。
新型コロナウイルス拡大の影響で当初予定していた研究期間の延長が認められた結果、2023年度は研究5年目となった。元々は調査目的で10日間程度の海外渡航を考えていたが、円安の継続や国際情勢の影響による旅費高騰の影響で大幅な予算超過が見込まれたことから、本研究のための渡航は断念せざるを得なかった。その結果、今年度の実績は国内での資料収集と資料精読、論文執筆および翻訳となった。ただし、別件で短期間滞在したマドリードにおいて、2023年6月末に開館した王室コレクションの展示館(Galeria de las Colecciones Reales)を視察し、これまでアクセスすることができなかった本研究に関わるフェリペ3世期の彫刻作品を実見できたことは思わぬ収穫であり、再延長が認められた2024年度の研究活動に活かしていきたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究期間の前半にあたる2019-2021年度に新型コロナウイルス感染拡大によって海外渡航による調査や資料収集に大幅な遅れが生じ、いまだその遅れを十分に取り戻せていないことに加えて、今年度はコロナ禍終息後の急激な円安や国際情勢に起因する渡航旅費高騰の影響も受けた。

今後の研究の推進方策

研究期間の再延長が認められたことに伴い、2024年度も本研究を継続できることとなった。予算の都合上、海外に渡航しての現地調査は望めないが、すでに収集、精読を終えた資料に基づく論文の執筆と投稿に努めたい。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 2021 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] スペイン彩色木彫と新古典主義の美学に関する考察2024

    • 著者名/発表者名
      松原典子
    • 雑誌名

      上智大学外国語学部紀要

      巻: 58 ページ: 75-96

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] レオーネ・レオーニ作《カール5世と狂気》に関する一考察―その制作意図を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      松原典子
    • 雑誌名

      スペイン・ラテンアメリカ美術史研究

      巻: 24

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] フェリペ2世の美術政策―エル・エスコリアル修道院無骸墓碑彫刻に見るハプスブルク家と帝国の顕彰2021

    • 著者名/発表者名
      松原典子
    • 雑誌名

      美術フォーラム21

      巻: 43

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた2023

    • 著者名/発表者名
      川瀬佑介ほか(松原典子翻訳分担)
    • 総ページ数
      307
    • 出版者
      国立西洋美術館
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] フランシスコ・パチェーコ著『絵画芸術』―三書概要・抄訳、図像編全訳、論考2019

    • 著者名/発表者名
      スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会
    • 総ページ数
      437
    • 出版者
      スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会
    • ISBN
      9784990907914
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi